日本語の「資格」は、試験に合格して得る免許のようなものから、仕事に必要な能力まで幅広く使われます。英語では文脈によって「qualification」「license」「certificate」など、いくつかの単語を使い分けます。
まず最も一般的なのは「qualification(クオリフィケーション)」です。これは「ある分野で認められた能力」や「適性」を意味します。「academic qualifications(学歴)」や「professional qualifications(職業資格)」のように、仕事や学問の背景を説明するときによく使われます。「What qualifications do you have?(どんな資格をお持ちですか?)」というのは面接でよく聞かれる質問です。
次に「license(ライセンス)」は、特定の行為を正式に許可する「免許」に近い言葉です。「a driver’s license(運転免許証)」や「a doctor’s license(医師免許)」のように、法律や制度で定められた資格を指します。
一方「certificate(サーティフィケート)」は「修了証」や「認定証」を表します。「a certificate of completion(修了証)」や「a teaching certificate(教員資格)」など、試験や講座を終えた証明として使われます。
また、もう少し抽象的に「資格がある」「ふさわしい」という意味では「be qualified for~」という表現を使います。「He is qualified for the job(彼はその仕事に適任だ)」のように、能力や条件が満たされていることを示す言い方です。
つまり、「資格」は英語で一語に置き換えるのではなく、目的に応じて「qualification」「license」「certificate」を選ぶ必要があります。
