日本語の「席」は、座る場所そのものを指すこともあれば、「自分の持ち場」や「順番」など、少し広い意味で使われることもあります。英語ではこの「席」にあたる言葉がいくつかあり、文脈によって使い分けが必要です。
いちばん基本的なのは「seat(シート)」です。「Please take a seat.(お掛けください)」のように、椅子や座席を指すときに使います。具体的な場所を指すので、電車や映画館、飛行機などでも使われます。「window seat(窓側の席)」や「aisle seat(通路側の席)」などがその例です。
もうひとつよく使われるのが「place(プレイス)」です。これは物理的な席というより、「自分の場所」「立場」という意味で使われることがあります。「Please take your place at the table(席についてください)」や「He lost his place in the team(彼はチームの中での居場所を失った)」のように、少し抽象的なニュアンスです。
また、イベントなどで「席を予約する」は「reserve a seat」や「book a seat」と言います。カフェやレストランなら「table」を使って「book a table」になります。
さらに、「空席」は「vacant seat」や「empty seat」、「満席」は「fully booked」や「no seats available」と言います。旅行や予約の場面ではよく出てくる表現ですね。
このように、「席」という一語も英語では「seat」「place」「table」などに分かれ、それぞれに少しずつ違った意味合いがあります。状況に合わせて言葉を選ぶことで、より自然で丁寧な英語表現になります。普段の会話でも、「seat」にするか「place」にするか、少し意識してみると新しい発見があるかもしれません。
