「教科書」は英語で「textbook」と言います。「text」は「文章」や「本文」、「book」は「本」なので、「学ぶための本」という意味が込められています。学校や大学などの正式な授業で使われる本を指すときに使われる言葉です。
たとえば、「English textbook(英語の教科書)」や「history textbook(歴史の教科書)」のように教科名を前につけて使います。授業で「Please open your textbooks to page 10(教科書の10ページを開いてください)」という先生のセリフは、世界中の教室でよく聞かれるフレーズです。
ただし、英語では「教科書」だけでなく、学習用の本にはいくつか種類があります。「workbook」は「練習帳」のようなもので、問題を解いたり書き込んだりする形式の教材です。「reference book」は「参考書」、「coursebook」は特定の授業やコースで使う本を指します。
また、「textbook」は比喩的な表現でも使われます。「textbook example」と言えば、「典型的な例」という意味です。たとえば「That’s a textbook example of teamwork(それはチームワークの典型的な例だ)」のように使います。単語が比喩的に広がっているのも面白いですね。
最近では「digital textbook(デジタル教科書)」や「online materials(オンライン教材)」など、紙ではない学習ツールも増えています。それでも「textbook」という言葉には、「基本を学ぶための確かな本」という印象が今も残っています。
英語の「textbook」は、単なる本というよりも「学びの土台」を意味する言葉です。お気に入りの教科書を一冊見つけることは、英語学習の旅の良いスタートになるかもしれませんね。
