「講義」は英語で「lecture(レクチャー)」といいます。大学や専門学校などで先生が学生に向けて行う授業を指す言葉です。「attend a lecture(講義に出席する)」「give a lecture(講義をする)」のように使います。
「lecture」は、話を聞く形式の授業を指すのが基本です。たとえば、「I attended a lecture on psychology(心理学の講義に出た)」のように、テーマと一緒に使われます。講義は主に先生が話す形式なので、学生が積極的に発言するタイプの授業とは少し違います。
一方、より双方向的な授業や少人数の議論形式を指す場合は「seminar(セミナー)」という言葉を使います。大学では「lecture」と「seminar」が並んで存在することも多く、「lecture」で知識を学び、「seminar」で意見を交換する、という形です。
また、「特別講義」や「講演会」のような意味では「guest lecture」や「public lecture」と言います。たとえば「She gave a guest lecture on climate change(彼女は気候変動について特別講義を行った)」のように、外部の専門家が話す場面で使われます。
面白いことに、「lecture」には「説教する」という意味もあります。「He lectured me about being late(彼は私に遅刻について説教した)」というときの「lecture」は、まさに「お説教」。同じ単語でも場面によって印象が変わるのが英語らしいですね。
つまり、「講義」という日本語を英語にするには、場面を意識することが大切です。大学の授業なら「lecture」、少人数で意見を交わすなら「seminar」、そして「お説教」なら「lecture someone」。同じ言葉でも使い方次第で伝わるニュアンスが変わるのが面白いですね。
