「裏道」と言うと、メインの道より細くて、人通りが少ない道を思い浮かべますよね。英語ではこれを状況に応じていくつかの言葉で表すことができます。
もっとも近いのは「back street」や「side street」です。「back street」は文字どおり「裏通り」、人目につかない通りを指します。「He lives on a back street(彼は裏通りに住んでいる)」のように使われ、少し静かで地元感のある場所をイメージします。「side street」は「大通りから分かれた脇道」という意味で、「The café is on a side street off Main Street(そのカフェはメイン通りから少し入った脇道にある)」といった使い方が自然です。
車の運転の話なら「back road」もよく使われます。「We took a back road to avoid traffic(渋滞を避けるために裏道を通った)」というように、メインの道を避ける「抜け道」「迂回路」としての裏道を表します。都市よりも郊外や田舎の情景に合う表現です。
もう少しくだけた表現では「shortcut(近道)」もありますが、これは「裏道」というより「目的地に早く着くための道」という意味で、裏道を通ることが結果的に近道になるときによく使われます。
興味深いのは、「back street」や「back alley」が比喩的にも使われることです。たとえば「back-alley deal」と言えば「裏取引」のような意味になります。物理的な裏道から転じて、「人目を避けた行為」というイメージが生まれました。
英語の「裏道」は、静かな生活感を表す言葉にも、ちょっと秘密めいた響きを持つ言葉にもなります。その場の雰囲気に合わせて「back street」「side street」「back road」などを選ぶと、情景がより豊かに伝わります。
