英語で「弁護士」はどう表現する?使い方や雑学をまとめて紹介!

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英語で「弁護士」を表現する際、最も身近な単語は「lawyer」ですが、実際には国や役割によって驚くほど多様な呼び名が存在します。これらの使い分けを知ると、英語圏の司法制度や歴史の深さを垣間見ることができます。

アメリカで最も一般的に使われるフォーマルな表現は「attorney(または attorney-at-law)」です。一方、イギリスでは役割によって呼び名が厳格に分かれており、法廷で弁論を行う弁護士は「barrister」、書類作成や事務的な法務を行う弁護士は「solicitor」と呼ばれます。アメリカでは一人の弁護士が両方の役割を担うことが多いのに対し、イギリスでは伝統的に分業制が取られてきたという歴史の違いが言葉に表れています。

弁護士になるための試験を「Bar exam(司法試験)」と言いますが、この「bar」には面白い由来があります。これはもともと、法廷内を仕切っていた「横木(手すり)」を指す言葉でした。かつて、法廷で発言を許されたのは、この仕切りを超えて内側に入ることが認められた特別な人々だけでした。そこから、弁護士という職業そのものや、その資格を指して「Bar」と呼ぶようになったのです。

また、弁護士の氏名の後に「Esq.(Esquireの略)」という称号が付いているのを見たことがあるかもしれません。これはもともと、イギリスで「騎士(Knight)」の次にあたる階級や紳士を指す敬称でした。現代のアメリカでは、性別を問わず弁護士であることを示す公的な敬称として、名刺や封筒の宛名などに広く使われています。

日常会話や議論の場で使われるユニークな表現に「devil’s advocate(悪魔の代弁者)」があります。これは、あえて本心とは逆の批判的な意見を述べる人のことを指します。もともとはカトリック教会で、ある人物を「聖人」にふさわしいか調査する際、あえてその人物の欠点を探して反論する役割の官職(悪魔の代弁者)が実在したことに由来しています。

さらに、非常に腕が良く、わずかな隙も逃さないような弁護士を指して「Philadelphia lawyer」と呼ぶ慣用句もあります。18世紀、ニューヨークで起きた困難な裁判をフィラデルフィアから来た弁護士が見事に解決したというエピソードから、「非常に有能な、または小難しい理屈に強い弁護士」を指す言葉として定着しました。

このように、英語における「弁護士」の呼び名や慣用句には、中世の法廷の風景から宗教的な儀式、さらには植民地時代の逸話までがぎっしりと詰まっています。単なる職業名としてだけでなく、その背景にある「法」に対する人々の向き合い方を感じてみてはいかがでしょうか。

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