「大学に進学する」と英語で言いたい時、直訳的な「enter」よりも、日常会話ではもっと頻繁に使われる表現があります。また、日米の入試システムの違いや、学年を表す独特な呼び名には、興味深い語源が隠されています。
一般的に「大学に進学する」は「go to college(米)」や「go to university(英)」と言います。より「入学許可を得て入る」というニュアンスを強めたい場合は「get into」という表現が非常によく使われます。「I got into my dream school!(志望校に受かった!)」といった具合です。
日本の「受験戦争」のような一発勝負の試験は、英語圏では一般的ではありません。そのため、「受験する」にあたる直訳語は難しく、書類審査や面接を含めた選考プロセス全体を指す「apply for(出願する)」や「admissions(入学審査)」という言葉が主役になります。「Entrance exam(入学試験)」という言葉も存在しますが、多くの欧米の大学においては、あくまで選考の一部に過ぎないことが多いのです。
アメリカの大学生活を描くドラマなどで、「フレッシュマン」や「ジュニア」という言葉を聞いたことはないでしょうか?英語圏(特にアメリカ)では、学年を数字ではなく以下の名称で呼びます。
1. Freshman(1年生):新人
2. Sophomore(2年生):「sophos(賢い)」と「moros(愚かな)」を組み合わせた言葉で、「少し知識はついたが、まだ未熟なうぬぼれ屋」という意味。
3. Junior(3年生):年少者
4. Senior(4年生):年長者
また、進学に関連する文化的な違いとして「gap year(ギャップイヤー)」があります。これは高校卒業後、すぐには大学へ進学せず、旅行やボランティアをして見聞を広めるための1年間の休暇を指します。日本の「浪人」とは異なり、社会的にポジティブな選択肢として受け入れられています。
文法的な使い方としては、大学での専攻を伝える際に「major in」という熟語を使います。「I major in economics(経済学を専攻しています)」という表現は自己紹介の定番です。
このように、英語の「進学」にまつわる表現を見ていくと、テストの点数だけでなく、人間的な成長や経験を重視する欧米の教育観が言葉の端々に表れていることが分かります。「Sophomore(賢い愚か者)」の時期を経て「Senior」へと成長していく過程そのものが、学びなのかもしれません。
