スポーツの話題で盛り上がる「連勝」。英語では一般的に「winning streak」と表現されますが、その勢いの程度や状況によって、ネイティブスピーカーは様々な言葉を使い分けています。
まず、基本となる単語「streak」には、もともと「稲妻」や「一筋の線」という意味があります。そこから転じて、勝利(Win)が線のように途切れず続く様子を「winning streak」と呼ぶようになりました。逆に連敗は「losing streak」と言います。「They are on a 10-game winning streak(彼らは10連勝中だ)」のように、「~の最中である」という意味で前置詞「on」と共に使われるのがお決まりのパターンです。
回数を強調したい場合には、「consecutive」や「straight」という単語も頻繁に使われます。「Five consecutive wins」や「Five straight wins」と言えば、より記録的で堅実なニュアンスが伝わります。また、日常会話ではシンプルに「Three wins in a row(一列に並んで=連続で)」という表現も好んで使われます。
少し特殊な表現に「back-to-back」があります。直訳すると「背中合わせ」ですが、スポーツの世界では「2連勝」や「2連覇」を指す際によく登場します。「Back-to-back championships」のように、特に大きな出来事が連続して起こった際、その密度や即時性を強調するのに適した言葉です。
雑学として有名なのが「hat trick(ハットトリック)」です。現在ではサッカーなどで「1試合3得点」を指す言葉として定着していますが、もともとは英国の国技クリケットの用語でした。3球連続で打者からアウトを取った投手に、その偉業を称えて高級な帽子(Hat)が贈られたことに由来します。これが広まり、今ではスポーツに限らず「3回連続の成功」を意味する言葉として使われています。
また、連勝して勢いに乗っている状態を慣用句で「on a roll」と言います。車輪が滑らかに転がっていく様子から、「絶好調」「向かうところ敵なし」といったポジティブな勢いを表す際に便利なフレーズです。
文法的なポイントとしては、「5連勝」を名詞の修飾語として使う際、ハイフンを用いて「a 5-game winning streak」とするルールがあります。この時、「5-games」と複数形にしないのが英語特有の決まりです。
このように、英語の「連勝」には、線を描くような継続性や、背中合わせの密接さ、あるいは帽子の贈り物に由来するものまで、多様な表現が存在します。スポーツ観戦の際、実況がどの言葉でチームの勢いを伝えているか耳を傾けてみるのも面白いでしょう。
