不定冠詞(indefinite article)とは?意味と使い方をわかりやすく解説

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不定冠詞(indefinite article)とは、特定されていない名詞の前に付ける冠詞のことです。英語では「a」と「an」の2種類があり、名詞の発音によって使い分けられます。この記事では、不定冠詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。

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不定冠詞とは何か?

不定冠詞とは、特定されていない名詞に使われる冠詞のことです。英語では「a」と「an」が不定冠詞にあたり、単数の可算名詞(数えられる名詞)の前に置かれます。

たとえば、以下のような使い方をします。

  • I saw a cat in the garden.
    私は庭で1匹の猫を見た。
    ⇨ どの猫かは特定されていない。
  • She is reading a book.
    彼女は本を読んでいる。
    ⇨ どの本かは特定されていない。
ごがくねこ
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不定冠詞は英語で「indefinite article(インデフィニット・アーティクル)」と言います。

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不定冠詞「a」と「an」の違いとは

不定冠詞には「a」と「an」の2種類がありますが、名詞の最初の発音によって使い分けられます。

「a」の使い方

「a」は子音で始まる単語の前に置かれます。

  • a dog(犬)
  • a car(車)
  • a house(家)
  • a university(大学)
    ※「university」は「juː(ユー)」と発音され、子音の音なので「a」を使う。

「an」の使い方

「an」は母音で始まる単語の前に置かれます。

  • an apple(りんご)
  • an umbrella(傘)
  • an interesting book(興味深い本)
  • an hour(1時間)
    ※「hour」は「アワー」と発音され、母音の音なので「an」を使う。
ごがくねこ
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「a」と「an」の使い分けのポイントは、つづりではなく発音が基準になることです。

たとえば、「university」は「ユニバーシティ」と発音されるため「a university」となります。また、「hour」の「h」は発音せず、「アワー」と発音されるため「an hour」となります。

不定冠詞「a」と「an」の違い
  • 「a」
    ⇨ 次の単語が子音で始まる場合
    例:a book, a cat, a university
  • 「an」
    ⇨ 次の単語が母音で始まる場合
    例:an apple, an hour, an interesting story

不定冠詞の使い方とその役割

ここでは、不定冠詞がどのような場面で使われるのかを紹介します。

① 初めて話題にするもの

名詞が会話の中で初めて紹介されるときに、不定冠詞が使われます。

  • He bought a book.
    彼は本を買った。
  • I saw a bird in the tree. The bird was singing.
    木の上で鳥を見た。その鳥は歌っていた。
ごがくねこ
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この場合、不定冠詞「a」は、その名詞が初めて登場することを示しています。

② 特定されていないもの

名詞が話し手や聞き手によって特定されていない、または特定する必要がない場合に不定冠詞が使われます。

  • She wants to buy a car.
    彼女は車を買いたがっている。
  • I need a pen.
    ペンが必要です。
ごがくねこ
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この場合、名詞の特徴がわかっていない、または重要ではないことを示しています。

③ 職業や身分を表す

人の職業や身分を表すときに、不定冠詞を使います。

  • He is an engineer.
    彼はエンジニアです。
  • She wants to be a teacher.
    彼女は先生になりたい。
ごがくねこ
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この場合、職業や身分を一般的に示すために使われています。

④ 1つを意味する

不定冠詞は「1つ」を意味し、「one(1つの)」と同じように使われます。ただ、その物が特定されていないことが前提です。

  • I have a pen.
    私はペンを1本持っている。
  • She ate an orange.
    彼女はオレンジを1つ食べた。
  • Can I have a cup of coffee?
    コーヒーを1杯もらえますか?
ごがくねこ
ごがくねこ

この場合、不定冠詞は数が1であることを示しますが、特定されていないことが重要です。

⑤ 種類を表す

特定の1つを指すのではなく、ある種類やカテゴリーの1つを示すときにも使われます。

  • A whale is a mammal.
    クジラは哺乳類の一種です。
  • A smartphone is useful.
    スマートフォンは便利です。
ごがくねこ
ごがくねこ

この場合、不定冠詞は、その物があるカテゴリーや種類に属することを示しています。

不定冠詞を使わない場合

不定冠詞は、以下のような場合には使われません。

  • 不可算名詞
    × I need a water.
    〇 I need water.
  • 複数形の名詞
    × I saw a dogs.
    〇 I saw dogs.
  • 固有名詞
    × She is a Mary.
    〇 She is Mary.
ごがくねこ
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このように、不定冠詞は数えられないものや特定のものには使いません。

まとめ

この記事では、不定冠詞「a」と「an」の意味と使い方について解説しました。

不定冠詞は、話し手や聞き手が特定していないものを指す際に使われ、単数の可算名詞の前に置かれます。「a」は子音で始まる単語に、「an」は母音で始まる単語に使われることがポイントです。英語を学ぶ際には、不定冠詞の使い方にも注目してみてください。

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