否定形(negative form)とは、文を否定するための表現方法のことです。英語では「not」や「no」などを使って否定を表しますが、日本語と同様に、日常会話で頻繁に使われる重要な表現です。この記事では、否定形の意味や使い方について、わかりやすく解説します。
否定形とは何か?
否定形(negative form)とは、文の中で「~ではない」「~しない」といった否定の意味を表す形のことです。英語では「not」や「no」を使って否定文を作ります。
たとえば、以下のような例があります。
- 肯定文:I like coffee.(私はコーヒーが好きです。)
- 否定文:I do not like coffee.(私はコーヒーが好きではありません。)

このように、動詞の前に「not」を加えることで、否定の意味を表すことができます。
否定形の作り方と種類
英語の否定形にはさまざまな種類があります。代表的なものを紹介します。
① 一般動詞の否定
一般動詞の否定は、助動詞「do, does, did」と「not」を使います。後ろの動詞は原形になります。
- I do not know him.
私は彼を知りません。 - She does not like swimming.
彼女は水泳が好きではありません。 - They did not go to the party.
彼らはパーティーに行きませんでした。 - You don’t understand.
あなたは理解していない。

短縮形は「don’t(do not)」「doesn’t(does not)」「didn’t(did not)」です。
② be動詞の否定
be動詞の否定は、be動詞(am, is, are)の後に「not」をつけます。
- I am not a student.
私は学生ではありません。 - You are not listening to me.
あなたは私の話を聞いていない。 - He wasn’t there yesterday.
彼は昨日そこにいませんでした。 - They weren’t at school.
彼らは学校にいませんでした。

be動詞の短縮形は、「I’m not(am not)」「isn’t(is not)」「aren’t(are not)」です。過去形は「wasn’t(was not)」「weren’t(were not)」になります。
③ 助動詞の否定
助動詞(can, will, mustなど)が含まれる文では、助動詞の後に「not」を置きます。
- He cannot (can’t) swim.
彼は泳げません。 - We will not (won’t) go to the party.
私たちはそのパーティーに行きません。 - You must not touch this.
これに触れてはいけません。 - They should not be late.
彼らは遅れるべきではありません。
④ noを使った否定
「no」は名詞の前に置くことで、名詞を否定する形になります。
- I have no money.
私はお金が全くありません。 - There is no time left.
時間が残っていません。 - We have no plans for the weekend.
私たちは週末の予定が全くありません。
⑤ 否定語を使った否定文
「never(決して~ない)」「nobody(誰も~ない)」「nothing(何も~ない)」などの否定語を使うことでも、否定の意味を表せます。
- I have never been to France.
私はフランスに行ったことがありません。 - Nobody knows the answer.
誰も答えを知らない。 - There is nothing in the box.
箱の中には何もありません。 - There is nowhere to park.
駐車する場所がどこにもありません。

これらは副詞もしくは代名詞として使われ、文の中で否定の意味を強調しています。
否定形を使う際の注意点
英語の否定文を使う際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 一般動詞の否定は「do/does/did」+「not」+「動詞の原形」
- be動詞や助動詞の否定は「be動詞」+「not」
- 否定語(neverなど)は二重否定に注意
✖ I don’t know nothing.(誤り)
〇 I don’t know anything.(正しい)
英語では、二重否定(double negative)を使うことがありますが、文法的には誤りとされることが多いです。そのため、基本的には二重否定は避けたほうが無難とされています。
まとめ
この記事では、否定形の意味や使い方について解説しました。
英語の否定形は、「not」を使った一般動詞・be動詞・助動詞の否定、「no」を使う方法、「never」などの否定語を用いる方法など、さまざまな形があります。英語を学ぶ際は、否定文の作り方にも注目してみてください。