数詞(numeral)とは、数や順序を表す言葉のことです。英語でも日本語でも、数字を伝えるために欠かせない品詞の一つです。この記事では、数詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。

英語では「one, two, three」や「first, second, third」などが数詞にあたります。
数詞とは何か?
数詞(numeral, ヌーメラル)とは、数量や順序を表す単語のことです。英語の数詞には、大きく分けて「基数詞」と「序数詞」の2種類があります。
- 基数詞(cardinal numeral)
⇨ 数量を表す
例:one (1), two (2), three (3) - 序数詞(ordinal numeral)
⇨ 順序を表す
例:first (1番), second (2番), third (3番)

それでは、例文と一緒に使い方を見ていきましょう。
基数詞(cardinal numerals)
基数詞とは、「1、2、3」のように、数そのものを表す言葉です。
- I have one apple.
私はリンゴをひとつ持っています。 - She has two cats.
彼女は2匹の猫を飼っている。 - There are ten students in the classroom.
教室には10人の生徒がいる。
序数詞(ordinal numerals)
序数詞とは、「1番目、2番目、3番目」のように、順番を表す言葉です。
- He finished in first place.
彼は1位でゴールした。 - She is second in line.
彼女は2番目です。 - My birthday is on the third of May.
私の誕生日は5月3日です。
序数詞は、「st, nd, rd, th」などの接尾辞を付けて表記することが多いです。たとえば、4以上の序数には「-th」が使われます。
- fourth (4th)
- fiveth (5th)
- sixth (6th)
- seventh (7th)
- eightth (8th)
- nineth (9th)
- tenth (10th)

このような法則を覚えると、理解しやすくなりますね。
基数詞と序数詞の使い分け
基数詞と序数詞の使い分けをおさらいしましょう。
数量を表す場合は基数詞(one, two, three)、順序を表す場合は序数詞(first, second, third)を使います。
- 基数詞 = 数量
We need five chairs.
私たちは5脚の椅子が必要です。 - 序数詞 = 順序
He is the fifth person in line.
彼は列の5番目の人です。

それ以外の英語の数字は以下の記事で紹介しています。

英語の数詞の使い方やルール
英語の数詞には、いくつかの重要なルールがあります。
基数詞の使い方
基数詞は「1つ、2つ、3つ」といった具体的な数を表すときに使います。
- She has two cats.
彼女は2匹の猫を飼っている。 - I bought five books.
私は5冊の本を買った。
また、基数詞は年齢や時間、電話番号などにも使われます。
- He is twenty years old.
彼は20歳です。 - It’s three o’clock.
3時です。
序数詞の使い方
序数詞は「1番目、2番目、3番目」といった順番を表すときに使います。
- She finished in first place.
彼女は1位でゴールした。 - His birthday is on the third of April.
彼の誕生日は4月3日です。
10より上の序数は以下のようになります。
- 11th → eleventh
- 12th → twelfth
- 20th → twentieth
- 21st → twenty-first
- 22nd → twenty-second
- 30th → thirtieth
- 40th → fortieth
- 50th → fiftieth
- 100th → hundredth
- 1000th → thousandth
英語の分数の表記
英語の分数(fraction)では、分子(上の数字)は基数詞、分母(下の数字)は序数詞を使います。
- 1/2:one-half
- 2/3:two-thirds
- 3/4:three-fourths
- 1/4:one-fourth, one-quarter
- 9/11:nine-elevenths
- 13/20:thirteen-twentieths
英語の小数の表記
英語の小数(decimal)は「point」を使い、各数字を読み上げます。
- 0.1:zero point one
- 1.1:one point one
- 0.01:zero point zero one
- 0.0001:zero point zero zero zero one
- 3.14:three point one four
- 4.67:four point six seven
- 12.345:twelve point three four five
英語の倍数の表記
英語の倍数(multiple)は、数字を基数詞で表し、「times」を使って倍数を示します。
- 2倍 → two times, twice
- 3倍 → three times
- 4倍 → four times
- 5倍 → five times
- 10倍 → ten times
- 100倍 → one hundred times
- 1000倍 → one thousand times
「2倍」は「twice」とも言いますが、それ以外の倍数は「数字 + times」を使います。
英語の倍数の表現はさまざまで、「…fold」というのも使われます。たとえば、「twofold」は「2倍」、「threefold」は「3倍」です。そのほかにも、「double(2倍)」や「triple(3倍)」といった表現もあります。
年号・時間・電話番号
英語の年号や時間、電話番号の表し方には、個別のルールがあります。
- 年号(西暦)は、数字を2桁ずつ分けて読みます。
1999年 → nineteen ninety-nine
2000年 → two thousand
2025年 → twenty twenty-five - 時間は、時と分を別々に読みます。
10:30 → ten thirty
7:15 → seven fifteen
12:45 → twelve forty-five - 電話番号では、数字を個別に読みます。
080-1234-5678 → oh eight oh, one two three four, five six seven eight
090-9876-5432 → oh nine oh, nine eight seven six, five four three two

英語にはいろいろなルールがありますが、少しずつ覚えていきましょう。
まとめ
この記事では、数詞の意味と使い方について解説しました。
数詞には、数量を表す「基数詞」と、順序を表す「序数詞」があり、それぞれ異なる使い方があります。また、英語の分数や小数には日本語と違うルールがあるので、実際に使いながら慣れていく必要があります。数詞は日常会話や試験でもよく登場するので、英語を学ぶ際には、数詞の使い方にも注目してみてください。