前置詞(preposition)とは、名詞や代名詞の前に置かれ、場所・時間・方法などを表す単語のことです。英語では「in」「on」「at」など多くの前置詞があり、文の意味を明確にする役割を持っています。この記事では、前置詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。

前置詞とは何か?
前置詞(preposition, プレポジション)とは、名詞や代名詞の前に置かれ、ほかの語句との関係を示す言葉です。
たとえば、以下のような前置詞があります。
- 場所:in, on, at, underなど
- 時間:in, on, at, since, duringなど
- 方向:to, into, out of, fromなど
- 手段:by, with, throughなど
- 原因:because of, due to, thanks to
- その他:for, about, of, as, likeなど
前置詞(preposition)の語源は、「前に(pre)」と「置く(position)」で、つまり「前に置かれる」という意味です。これは、前置詞が名詞や代名詞の前に置かれることに由来しています。

英語には150以上の前置詞があると言われますが、覚えるべき前置詞は限定的です。
前置詞の使い方とは?
前置詞は、名詞や代名詞の前に置かれ、文の中で場所、時間、方向、手段などの関係を示しています。
たとえば、次のような文を見てみましょう。
- She is in the room.
彼女は部屋の中にいる。
→ 場所を表す「in」 - We met on Monday.
私たちは月曜日に会った。
→ 時間を表す「on」 - He went to the park.
彼は公園へ行った。
→ 方向を表す「to」 - She wrote a letter with a pen.
彼女はペンで手紙を書いた。
→ 手段を表す「with」
前置詞は、必ず名詞の前に置かれるのがポイントです。
このような名詞や代名詞の組み合わせを、言語学では「前置詞句(prepositional phrase)」と呼びます。

前置詞を正しく使うことで、場所や時間、方向が明確になります。
よく使われる英語の前置詞の種類
前置詞にはさまざまな種類があります。ここでは、主な英語の前置詞の種類を紹介します。
① 場所を表す前置詞
場所を示す前置詞には、以下のようなものがあります。
- in(〜の中に)
例:in the box(箱の中) - on(〜の上に)
例:on the table(テーブルの上) - at(〜の地点で)
例:at the station(駅で) - under(〜の下に)
例:under the bridge(橋の下)
② 時間を表す前置詞
時間に関する前置詞には、以下のようなものがあります。
- in(〜の中に)
例:in the morning(朝に)
例:in 2024(2024年に) - on(日付・曜日)
例:on Sunday(日曜日に)
例:on July 4th(7月4日に) - at(特定の時間)
例:at 5 PM(午後5時に)
例:at noon(正午に) - since(〜以来)
例:since 2020(2020年以来)
③ 方向を表す前置詞
方向や移動を示す前置詞には、以下のようなものがあります。
- to(〜へ)
例:go to school(学校へ行く) - into(〜の中へ)
例:jump into the pool(プールに飛び込む) - from(〜から)
例:come from Japan(日本から来る) - out of(〜の外へ)
例:go out of the house(家から出る)
④ 手段を表す前置詞
手段を示す前置詞には、以下のようなものがあります。
- by(〜で)
例:by car(車で) - with(〜を使って)
例:with a knife(ナイフで) - through(〜を通じて)
例:through the window(窓を通って)
⑤ 原因を表す前置詞
原因を示す前置詞には、以下のようなものがあります。
- because of(〜のために)
例:because of the rain(雨のために) - due to(〜が原因で)
例:due to traffic(交通渋滞が原因で) - thanks to(〜のおかげで)
例:thanks to your help(あなたの助けのおかげで)
前置詞の注意点
前置詞の使い方にはいくつかのポイントがあります。
- 前置詞の後には必ず名詞・代名詞が続く。
✗ He is in.
◯ He is in the room. - 同じ意味でも異なる前置詞を使う場合がある。
例:in the morning(朝に) / at night(夜に)
例:on the bus(バスの中) / in the car(車の中) - 「by」は手段や方法、「with」は道具を指す。
例:He went by car.
例:He wrote with a pen. - 英語と日本語では前置詞の使い方が異なる。
例:I am good at math.(私は数学が得意です。)※「at」を使う
例:She is interested in music.(彼女は音楽に興味がある。)※「in」を使う
まとめ
この記事では、前置詞の意味と使い方について解説しました。
前置詞は、名詞や代名詞の前に置かれ、場所・時間・方法などを表す役割を持っています。前置詞の使い方を理解することで、英語の表現力が向上し、より自然な文章を作ることができます。英語を学ぶ際には、前置詞の意味と使い方にも注目してみてください。
