代名詞(pronoun)とは?意味と使い方をわかりやすく解説

arrow

代名詞(pronoun)とは、名詞の代わりに使われる言葉のことです。同じ名詞を何度も繰り返すことを避け、文章をスムーズにするために使われます。この記事では、代名詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。

スポンサーリンク

代名詞とは何か?

代名詞(pronoun, プロナウン)とは、名詞の代わりに使われる単語のことです。代名詞を使うことで、文章を簡潔にし、同じ名詞を繰り返すことを防ぐことができます。

たとえば、以下の2つの文章を比べてみましょう。

  • Tom is a teacher. Tom loves his job.
    トムは先生です。トムは自分の仕事が大好きです。
  • Tom is a teacher. He loves his job.
    トムは先生です。彼は自分の仕事が大好きです。

はじめの文では「Tom」が繰り返されていますが、名詞「Tom」の代わりに代名詞「He」を使うことで、文章がより自然でスムーズになっています。

ごがくねこ
ごがくねこ

代名詞は名詞の代わりに使われる語で、独立した品詞として分類されています。

名詞(noun)とは?意味と使い方をわかりやすく解説
名詞(noun)とは、人や物、場所、概念などを表す言葉のことです。英語でも日本語でも、文章を作るうえ…

代名詞の種類と使い方

代名詞にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。ここでは、主な英語の代名詞を紹介します。

代名詞の主な種類
  • 人称代名詞 (personal pronouns)
  • 指示代名詞 (demonstrative pronouns)
  • 疑問代名詞 (interrogative pronouns)
  • 関係代名詞 (relative pronouns)
  • 不定代名詞 (indefinite pronouns)
  • 再帰代名詞 (reflexive pronouns)

① 人称代名詞

人称代名詞は、人を指し示す代名詞です。話し手(1人称)、聞き手(2人称)、話題の対象(3人称)を表します。文中での役割に応じて、主格、目的格、所有格の3種類の形に変化します。

  • 主格(主語)
    例:I(私は)、 She(彼女は)
  • 目的格(目的語)
    例:me(私を/に)、 him(彼を/に)
  • 所有格(所有)
    例:my(私の)、 your(あなたの)
種類 主格 目的格 所有格 所有代名詞 再帰代名詞
1人称単数 I me my mine myself
1人称複数 we us our ours ourselves
2人称 you you your yours yourself / yourselves
3人称単数 (男) he him his his himself
3人称単数 (女) she her her hers herself
3人称単数 (物) it it its itself
3人称複数 they them their theirs themselves

人称代名詞を使った例文を見てみましょう。

  • She is my friend.
    彼女は私の友達です。
  • I gave him a book.
    私は彼に本をあげた。
  • This bag is mine.
    このバッグは私のものです。

② 指示代名詞

指示代名詞とは、物や場所・方角などを指し示す代名詞です。「this」「that」などがよく使われます。

  • this(これ) / that(あれ)
  • these(これら) / those(あれら)

指示代名詞を使った例文を見てみましょう。

  • This is my book.
    これは私の本です。
  • Those are my friends.
    あれらは私の友達です。

③ 疑問代名詞

疑問代名詞は、疑問文で使われる代名詞です。「what」「who」「which」などがあります。

  • what(何)
  • who(誰)
  • whom(誰を・に)
  • whose(誰の)
  • which(どれ・どちら)

疑問代名詞を使った例文を見てみましょう。

  • What do you want?
    あなたは何が欲しいですか?
  • Who is your teacher?
    あなたの先生は誰ですか?
  • Which is better, coffee or tea?
    コーヒーと紅茶、どちらが良いですか?

④ 関係代名詞

関係代名詞は、先行する名詞を修飾する代名詞です。2つの文をつなげる役割があります。たとえば、「who」「which」「that」などがあります。

  • who(誰)
  • which(どれ、どの)
  • that(それ、あれ)
  • whom(誰を、誰に)
  • whose(誰の)

関係代名詞を使った例文を見てみましょう。

  • This is the book that I bought.
    これは私が買った本です。
  • The book which is on the table is mine.
    テーブルの上にある本は私のです。
  • The man who called you is my friend.
    あなたに電話した人は私の友人です。
  • The person whom I met yesterday was very friendly.
    私が昨日会った人はとても親切でした。

⑤ 不定代名詞

不定代名詞は、不特定のものや漠然としたもの指す代名詞です。「someone」「anyone」「nothing」などがあります。

  • すべて
    • all(すべて)
    • everything(全てのこと)
    • everyone / everybody(皆)
  • 一部
    • anyone / anybody(誰でも)
    • someone / somebody(誰か)
    • anything(何でも)
    • something(何か)
    • any(いくらかの、いくつかの)
    • some(いくつかの、いくらかの)
    • several(いくつかの)
    • many(多くの)
    • few(少数の)
    • each(それぞれ)
  • なし
    • none(何も~ない)
    • nobody / no one(誰も~ない)
    • nothing(何も~ない)

不定代名詞を使った例文を見てみましょう。

  • Someone is at the door.
    誰かがドアのところにいる。
  • Everything is going well.
    すべて順調です。
  • I have nothing to do today.
    今日は何もすることがない。

⑥ 再帰代名詞

再帰代名詞は、動作の対象が自分自身であることを表す代名詞です。

  • myself(私自身)
  • yourself(あなた自身)
  • himself(彼自身) / herself(彼女自身) / itself(それ自身)
  • ourselves(私たち自身)
  • yourselves(あなたたち自身)
  • themselves(彼ら・彼女ら自身)

再帰代名詞を使った例文を見てみましょう。

  • I did it myself.
    私はそれを自分でやった。
  • She hurt herself.
    彼女は自分自身を傷つけた。
代名詞の種類と例
  • 人称代名詞:I, me, she, we, us, them, it, you, theyなど
  • 指示代名詞:this, that, these, those, such, none, neitherなど
  • 疑問代名詞:who, what, which, whoseなど
  • 関係代名詞:who, whom, whose, which, thatなど
  • 不定代名詞:someone, anybody, nothing, everything, anyone, all, few, manyなど
  • 再帰代名詞:myself, yourself, himself, herself, itself, ourselves, yourselves, themselvesなど

まとめ

この記事では、代名詞の意味と種類について解説しました。

代名詞は、名詞の代わりに使われ、文章をスムーズにするために重要な役割を果たします。人称代名詞・指示代名詞・疑問代名詞・関係代名詞・不定代名詞など、さまざまな種類があり、それぞれ異なる使い方があります。代名詞を適切に使うことで、英語の文章をより簡潔で自然なものにできるので、ぜひ意識して活用してみてください。

スポンサーリンク
英語学習におすすめの本

英語学習におすすめの本を紹介します!

「金フレ」として知られる『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は、最も定番のTOEIC対策書です。シンプルで効率的に単語を学ぶことができ、日常的な英語力の向上にも役立ちます。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しており、何度も繰り返し使えるので復習にも最適です。➡詳しく見る

一億人の英文法』(一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法)は、英文法を「感覚」や「イメージ」で学べる本。理論的な説明ではなく、ネイティブスピーカーの直感的な感覚に基づいた解説が特徴です。実際の会話で役立つ文法を学べるため、英語を「話すため」の文法を重視している方に最適です。学習者に親しみやすい口語体で、堅苦しくなく、楽しく進められます。➡詳しく見る

英語耳』(英語耳 発音ができるとリスニングができる)は、英語のリスニング力を向上させたい方向けの本です。英語の音の変化や発音のポイントを理解することで、リスニングスキルを高めることができます。ネイティブが実際に使う音の連結や省略、イントネーションを学べるため、リスニングだけでなくスピーキングにも役立ちます。英語の「音」に慣れたい方向けの一冊です。➡詳しく見る

「英語 参考書」をAmazonで検索する

雑学・コラム
\ シェアする /
タイトルとURLをコピーしました