今回のフレーズは「Not playing with a full deck」です。
「Not playing with a full deck」は、直訳すると「フルデッキでプレイしていない」となりますが、実際には「頭がおかしい」「正常ではない」という意味になります。
このフレーズは、誰かが少しおかしい、または常識的な判断ができないと感じるときに使われます。ただ、誰かを傷つける可能性があるため、使用には慎重が必要です。
例えば、誰かが奇妙な行動を取っているときに、「I think he’s not playing with a full deck.(彼はちょっと頭がおかしいと思う)」と言うことができます。また、常識外れの発言をする人に対して、「She’s definitely not playing with a full deck.(彼女は常識が欠けているに違いない)」と言うこともできます。そのほかにも、「I think John isn’t playing with a full deck if he thinks he can finish that project in one day.(ジョンがそのプロジェクトを1日で終わらせられると思っているなら、彼は少し抜けていると思う)」と言うこともできます。
このフレーズの「deck」 は「トランプのカード一組」のことを指し、「full deck」 で全体のカードがそろっている状態を表しています。トランプは全てのカードがそろっているフルデッキ(full deck)でなければ、ゲームを正しくプレイできません。つまり、トランプのデッキが完全でないこと(=フルデッキではないこと)を比喩的に用いて、知能や理性が不足していることを表現しています。このフレーズの正確な起源は不明ですが、20世紀後半にアメリカのコメディアンが観客の笑いを誘うために使用し、人気を博したそうです。
まとめると、「Not playing with a full deck」は、文字通り「フルデッキでプレイしていない」という意味ではなく、誰かが少しおかしい、または完全に正気ではないことを指します。このフレーズを使うことで、誰かの行動や考えが普通ではないことをやんわりと伝えることができます。ただ、侮辱につながる可能性があるため、慎重に使用する必要があります。
この「Not playing with a full deck」を使って、誰かの奇妙な行動や考えを表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
フルデッキでプレイしていない。頭がおかしい。正常ではない。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。