今回のフレーズは「Take something with a grain of salt」です。
「Take something with a grain of salt」は、直訳すると「何かを一粒の塩と一緒に取る」となりますが、実際には「話半分に聞く」「疑ってかかる」「鵜呑みにしない」という意味になります。
このフレーズは、情報や話を完全に信じず、慎重に受け取るべきだと表現する際に使われます。
例えば、友人が噂話をしているときに、「I heard John is moving to Europe, but I’d take that with a grain of salt.(ジョンがヨーロッパに引っ越すって聞いたけど、話半分に聞いたほうがいいよ)」と言うことができます。また、インターネット上での情報に対して、「You should take online reviews with a grain of salt.(ネットのレビューは鵜呑みにしないほうがいい)」と言うこともできます。
このフレーズの由来には諸説ありますが、最も有名な説は古代ローマの学者プリニウスによるものです。彼は著書『博物誌』の中で、毒を中和するために「一粒の塩(英語:a grain of salt, ラテン語:addito salis grano)」を加えることを記述しました。というのも、塩を加えることで味が良くなり、飲みやすくなるからです。その後、比喩的に何かを懐疑的に受け止めることを意味するようになりました。
まとめると、「Take something with a grain of salt」は、文字通り「一粒の塩と一緒に取る」という意味ではなく、情報や話を完全に信じずに慎重に受け取ることを指します。このフレーズを使うことで、何かを疑いながら受け取る姿勢を表現することができます。
この「Take something with a grain of salt」を使って、情報や話を慎重に受け取る場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
話半分に聞く。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。