今回のフレーズは「A blessing in disguise」です。
直訳すると「変装した祝福」となりますが、実際には「一見不幸に見えるが、実は幸運なこと」という意味になります。
このフレーズは、初めは不運や困難に思える出来事が、後になって実際には良い結果をもたらすことを表現しています。日本語では「災い転じて福となす」や「不幸中の幸い」などと訳されています。
例えば、失職した後により良い仕事を見つけた際に、「Losing that job was a blessing in disguise. I found a better opportunity soon after.(仕事を失ったことは最初は困難に思えたけど、すぐに良い機会を見つけた)」と言うことができます。
また、試験に落ちたことを前向きに考えて、「Failing the exam turned out to be a blessing in disguise—I realized I needed to study harder.(試験に落ちたことが最初はつらかったけど、勉強をもっとしないといけないと気づけた)」と言うこともできます。
使われている単語を見てみると、「blessing」は「神の恵み、恩恵、祝福」など、「disguise」は「変装」を意味します。
「Blessing in disguise」の起源は諸説ありますが、17~18世紀頃から使われるようになりました。一説では、イギリスの詩人ジェームズ・ハーヴェイによる1746年の詩『Reflections on a Flower-Garden』に由来するとされています。この詩では、ハーヴィは神から授かったものを受け入れることについて考え、最初は否定的に見えることでも、それが幸運につながる可能性を示唆しています。
まとめると、「A blessing in disguise」は、文字通り「変装した祝福」という意味ではなく、一見不幸に見えるが、実は幸運な出来事を指します。このフレーズを使うことで、困難や不運が後に良い結果をもたらすことを表現することができます。
この「A blessing in disguise」を使って、一見不運に見える出来事が実は幸運だったという場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
変装した祝福。災い転じて福となす。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。