今回のフレーズは「Half a loaf is better than no bread」です。
「Half a loaf is better than no bread」は、直訳すると「半分のパンでもないよりは良い」となりますが、実際には「少しでもあるほうがないよりも良い」という意味になります。
このフレーズは、完璧でなくても、少しでも成果や利益を得ることの重要性を伝えています。
例えば、交渉で一部の要求しか認めらなかったときに、「We didn’t get everything we wanted, but half a loaf is better than no bread.(全ての要求は通らなかったが、まったくないよりは良い)」と言うことができます。また、計画が完全に実行できなかったときに「Our project wasn’t fully successful, but half a loaf is better than no bread.(プロジェクトは完全に成功したわけではないが、一部成功したほうがまったく成果がないよりも良い)」と言うこともできます。
「Half a loaf is better than no bread」の由来は、半分のパンでも食べ物がないよりは遥かにありがたいという文字通りの意味からきています。完璧ではない現状を前向きに捉える現実的でポジティブな考え方です。この慣用句の初出は、16世紀の英国の劇作家ジョン・ヘイウッドのことわざ集とされています。有名な類似表現には「Half a loaf is better than none(半分でもないよりはまし)」や「Something is better than nothing(少しでもないよりはまし)」などがあります。
まとめると、「Half a loaf is better than no bread」は、文字通り「半分のパンでもないよりは良い」という意味ではなく、少しでも得るほうが全く得られないよりも良いという考えを表します。このフレーズを使うことで、妥協や部分的な成功を前向きに捉えることができます。
この「Half a loaf is better than no bread」を使って、完璧を求めるよりも部分的な成果や利益を評価する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
半分のパンでもないよりは良い。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。