今回のフレーズは「When it rains, it pours」です。
「When it rains, it pours」は、直訳すると「雨が降るときはどしゃ降り」となりますが、実際には「悪いことは重なる」という意味になります。
このフレーズは、困難や問題が一つだけでなく、続けて起こる状況を表現しています。日本語の「二度あることは三度ある」や「泣きっ面に蜂」に当たる表現です。
例えば、不運なことが続いたときに、「When it rains, it pours, and today I lost my wallet and missed my bus.(雨が降ると土砂降りになる。今日は財布をなくしてバスにも乗り遅れた)」と言うことができます。また、仕事でトラブルが続いたときに「We lost an important client, and now our project has been delayed. When it rains, it pours.(重要な顧客を失い、さらにプロジェクトが遅れてしまった。悪いことは重なるものだ)」と言うこともできます。
「When it rains, it pours」という表現は、1900年代にアメリカのモートン・ソルト社の広告スローガンとして生まれました。モートン・ソルト社は、湿気の多い日でも塩が固まらずにサラサラと出てくることを宣伝するために「When it rains, it pours(雨の日でもどしゃ降り)」というユニークなキャッチフレーズを使用しました。この斬新な広告キャンペーンは大きな成功を収め、この表現が広く知られるようになったというわけです。このフレーズの元となったのは、18世紀イギリスのことわざ「It never rains but it pours」です。この表現は「雨が降れば必ずどしゃ降りになる」という意味で、不幸が次々と訪れる様子を比喩的に表しています。
まとめると、「When it rains, it pours」は、文字通り「雨が降るときはどしゃ降り」という意味ではなく、悪いことが重なることを指します。このフレーズを使うことで、トラブルが続く状況を表現することができます。
この「When it rains, it pours」を使って、災難が続く場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
雨が降るときはどしゃ降り。悪いことは重なる。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。