今回のフレーズは「It ain’t over till the fat lady sings」です。
「It ain’t over till the fat lady sings」は、直訳すると「太った女性が歌うまで終わらない」となりますが、実際には「最後まで何が起こるかわからない」という意味になります。
このフレーズは、物事が終わったと思い込むのは早計で、最後の瞬間まで何が起こるかわからないことを強調する際に使われます。
例えば、スポーツで劣勢のチームを応援する際に、「Don’t give up, it ain’t over till the fat lady sings.(諦めないで、最後まで何が起こるかわからない)」と言うことができます。また、プロジェクトが難航している時にも、「We’ve faced many challenges, but it ain’t over till the fat lady sings.(多くの困難に直面しているが、まだ終わっていない)」と言うことができます。
「It ain’t over till the fat lady sings」の由来は、オペラの終幕で太った女性歌手がアリアを歌うことからきています。具体的には、リヒャルト・ワーグナーのオペラ『ニーベルングの指環』に登場するブリュンヒルドを暗示しているとされています。このことから転じて、最終的な結末が訪れるまでは何が起こるかわからないという意味で使われるようになりました。1970年代のアメリカのスポーツ実況で使用されたことで広く知られるようになりました。「till」を「until」に言い換えた「It ain’t over until the fat lady sings」も使われています。
まとめると、「It ain’t over till the fat lady sings」は、文字通り「太った女性が歌うまで終わらない」という意味ではなく、最後まで何が起こるかわからないことを指します。このフレーズを使うことで、状況が完全に終わるまで結果が決まらないことを表現することができます。
この「It ain’t over till the fat lady sings」を使って、まだ結果が出ていない状況や諦めずに努力し続ける場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
太った女性が歌うまで終わらない。最後まで何が起こるかわからない。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。