今回のフレーズは「Less is more」です。
「Less is more」は、日本語にすると「少ないほうが豊かである」「少ないほうがより良い」「シンプルなほうが良い」などの意味になります。
このフレーズは、過剰なものや複雑なものよりも、むしろシンプルで最小限のものが効果的であるということを表現しています。
例えば、部屋のインテリアに関して、「When it comes to decorating, less is more.(装飾に関しては、シンプルな方が良い)」と言うことができます。また、プレゼン資料に関して、「In presentations, less is more.(プレゼンテーションでは、シンプルな方が効果的だ)」と言うこともできます。
「Less is more」の起源は古く、紀元前6世紀頃の古代ギリシャの哲学者であるキロン(ケイロン)にまでさかのぼると考えられています。英語ではイギリスの詩人であるロバート・ブラウニング(1812-1889年)によって初めて使用されました。一般的に知られるようになったのは、ドイツの建築家であるルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969年)がきっかけとされています。ミースはモダニズム建築の巨匠として知られ、シンプルで無駄のないデザインを追求し、「Less is more」という言葉でその哲学を体現しました。時が経つにつれ、この考え方は建築にとどまらず、ファッションやライフスタイルなどさまざまな分野で受け入れられています。
まとめると、「Less is more」は、文字通り「少ないほうが豊かである」という意味になり、シンプルであることが時には効果的であることを指します。このフレーズを使うことで、過剰なものよりも簡素であることの価値を表現することができます。
この「Less is more」を使って、シンプルさが豊かさをもたらす場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
少ないほうが豊かである。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。