Moderation in all things.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#315

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このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「Moderation in all things」です。

「Moderation in all things」は、直訳すると「何事も中庸」となりますが、実際には「何事もほどほどに」という意味になります。日本語では「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とも訳されています。

このフレーズは、どんなことでも極端に走らず、バランスを取ることが重要であるという考えを表現する際に使われます。

例えば、健康的な食生活を維持するために「Eating sweets is fine, but remember, moderation in all things.(甘いものを食べるのはいいけれど、何事もほどほどにね)」と言うことができます。また、仕事とプライベートのバランスを取るために「Working hard is important, but moderation in all things.(一生懸命働くのは大事だけど、何事もほどほどに)」と言うこともできます。

「Moderation in all things」というフレーズの由来は、古代ギリシャやローマの哲学に起源を持ちます。基本的な考えは、ギリシャの詩人ヘシオドス(紀元前約700年)やローマの劇作家プラウトゥス(紀元前254-184年)にさかのぼります。また、哲学者アリストテレス(紀元前384–322年)は『ニコマコス倫理学』で「メソテース(Mesotes, 中庸)」の概念を紹介しました。これは儒教の「中庸」と類似した概念で、日本語訳でも「中庸」と訳されています。英語のフレーズ「Moderation in all things(何事も中庸)」は19世紀頃にことわざとして登場し、極端を避けるという古来の概念を簡潔に表現しています。

まとめると、「Moderation in all things」は、文字通り「何事も中庸」という意味ではなく、何事もほどほどにすることの重要性を指すイディオムです。このフレーズを使うことで、バランスや中庸の大切さを伝えることができます。

この「Moderation in all things」を使って、極端にならずバランスを取ることの大切さを表現してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

Moderation in all things.
何事も中庸。何事もほどほどに。
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