今回のフレーズは「You can have too much of a good thing」です。
「You can have too much of a good thing」は、直訳すると「良いものでも多すぎることがある」となりますが、実際には「良いことでも度が過ぎれば害になる」という意味になります。
このフレーズは、どんなに良いことであっても、それが過剰になると逆効果になったり、問題を引き起こしたりすることを表現しています。
例えば、好きな食べ物を食べ過ぎて体調を崩したときに、「I ate too much cake and now I feel sick. You can have too much of a good thing.(ケーキを食べ過ぎて気分が悪くなった。良いものでも多すぎると良くない)」と言うことができます。また、ダイエットで過度に運動している場合に、「Exercise is healthy, but you can have too much of a good thing and injure yourself.(運動は健康に良いが、やりすぎると怪我をする可能性もある)」と言うこともできます。
このフレーズの由来は、どんなに素晴らしいことであっても、過度であれば有害であるという考え方からきています。15世紀頃から使われ始め、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『お気に召すまま』(As You Like It, 1599年)で用いられたことで一般的な慣用句となりました。同様の概念は紀元前から存在し、類義表現として「Moderation in all things.(何事も中庸)」などがあります。
まとめると、「You can have too much of a good thing」は、文字通り「良いものでも多すぎることがある」という意味ではなく、何事も過度は禁物であることを指します。このフレーズを使うことで、適度なバランスを保つ重要性を伝えることができます。
この「You can have too much of a good thing」を使って、良いことでも過ぎれば害になる場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
良いことでも度が過ぎれば害になる。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。