今回のフレーズは「A friend to all is a friend to none」です。
「A friend to all is a friend to none」は、直訳すると「すべての人の友は、誰の友でもない」となりますが、実際には「誰にでもいい顔をする人は、誰の本当の友でもない」という意味になります。
このフレーズは、誰に対しても友好的な人は、深い友情を築くのは難しいことを表現しています。日本語では「八方美人頼むに足らず」とも訳されています。
例えば、本当に信頼できる友達が限られている場合に、「It’s better to have a few close friends than many acquaintances. A friend to all is a friend to none.(多くの知り合いよりも、少数の親しい友達がいるほうが良い)」と言うことができます。
また、誰にでも優しく接するけれども、深い付き合いがない人について「She tries to be friends with everyone, but a friend to all is a friend to none.(彼女は皆と友達になろうとするけれど、誰にでもいい顔をする人は誰の本当の友でもない)」と言うこともできます
「A friend to all is a friend to none」の由来は、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉からきています。彼は、真の友情は誠実さと信頼に基づくものであり、全ての人に対して同じように接することは不可能であると説きました。この考え方が現代でも使われるようになりました。
まとめると、「A friend to all is a friend to none」は、文字通り「すべての人の友は、誰の友でもない」という意味ですが、誰にでもいい顔をする人は、真の友情を築くことが難しいということを指します。このフレーズを使うことで、表面的な友好関係に対する批判や、本当の友情の価値を強調することができます。
この「A friend to all is a friend to none」を使って、真の友情について考える場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
すべての人の友は、誰の友でもない。誰にでもいい顔をする人は、誰の本当の友でもない。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。