今回のフレーズは「Barking up the wrong tree」です。
「Barking up the wrong tree」は、直訳すると「間違った木に向かって吠える」となりますが、実際には「見当違いなことをする」「無駄な努力をする」という意味になります。
このフレーズは、問題解決や目標達成のために間違ったアプローチを取っていることを指す際に使われます。
例えば、誰かが解決策を探しているけれど、間違った方向に進んでいるときに、「If you think more money will solve the problem, you’re barking up the wrong tree.(もしお金を増やせば問題が解決すると思うなら、それは見当違いだよ)」と言うことができます。また、友達が他人に対して無理なお願いをしようとしているときに、「Asking him for help is barking up the wrong tree.(彼に助けを求めるのは無駄なことだよ)」と言うこともできます。
このフレーズの由来は、狩猟犬が木に登った動物を追い詰めて吠えるものの、実際にはその動物が別の木に移動してしまっている状況に由来します。この表現は19世紀初頭のアメリカで使われ始め、次第に慣用句として定着しました。
まとめると、「Barking up the wrong tree」は、文字通り「間違った木に向かって吠える」という意味ではなく、見当違いなことや無駄な努力をすることを指します。このフレーズを使うことで、誰かが間違った方向に進んでいることを優しく指摘することができます。
この「Barking up the wrong tree」を使って、見当違いなことをしている状況を表現する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
間違った木に向かって吠える。見当違いなことをする。無駄な努力をする。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。