Cut to the chase.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#55

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このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「Cut to the chase」です。

「Cut to the chase」は、直訳すると「追跡シーンに飛ぶ」となりますが、実際には「要点を言う」「本題に入る」という意味になります。

このフレーズは、余計な前置きを省いて、すぐに重要な部分や核心に触れることを表現する際に使われます。

例えば、会議中に話が脱線しているときに、「Let’s cut to the chase and discuss the main issue.(本題に入って、主要問題を話し合いましょう)」と言うことができます。また、長話をしている友達に対して、「Can you cut to the chase? What exactly happened?(要点を言ってくれる? 具体的に何があったの?)」と言うこともできます。そのほかにも、時間を節約したいときに、「We’re short on time, so I’ll cut to the chase.(時間がないので、本題に入ります)」などと言うこともできます。

「Cut to the chase」という慣用句は、1920年代のサイレント映画に起源を持ちます。当時の映画の多くは、クライマックスをカーチェイスなどの追跡シーン(chase scene)で迎える傾向がありました。観客はこれらのスリリングなシーンを楽しみにしていましたが、映画制作者の中には、不要なセリフを挿入し、観客を退屈させ、興奮する追跡シーンまでの時間を引き延ばすことがありました。そこで、映画業界の重役たちは、すぐに興味深いシーンに進むべきだという考えから「Cut to the chase!(追跡シーンに飛べ!)」というフレーズを使用しました。このような経緯から、この慣用句が生まれたとされています。その後、現在では、前置きを省略して本質に入ることを意味する表現に進化しました。

まとめると、「Cut to the chase」は、文字通り「追跡シーンに飛ぶ」という意味ではなく、余計な前置きを省いて本題に入ることを指します。このフレーズを使うことで、迅速に本題に入りたいという意図を明確に伝えることができます。

この「Cut to the chase」を使って、効率よくコミュニケーションを図りたい場面で活用してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

Cut to the chase.
追跡シーンに飛ぶ。要点を言う。本題に入る。
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