今回のフレーズは「Put a sock in it」です。
「Put a sock in it」は、直訳すると「それに靴下を詰める」となりますが、実際には「黙る」「静かにする」という意味になります。
このフレーズは、誰かに黙って欲しいときやうるさい音を止めて欲しいときに使われます。主にイギリスやオーストラリアで使われる、インフォーマルな表現です。
例えば、誰かがずっと話し続けていてうるさいと感じたときに、「Can you please put a sock in it?(黙ってくれない?)」と言うことができます。また、子供たちが騒がしいときに、「Kids, put a sock in it!(子供たち、静かにしろ!)」と言うこともできます。
このフレーズの由来には諸説ありますが、一説によると、第一次世界大戦中のイギリスの軍隊で生まれ、兵舎でうるさい人の口に靴下を詰めて静かにさせるという逸話に基づいているそうです。「it」はおそらく口のことです。そのほかの説では、蓄音機の音量を下げるためにスピーカーに靴下を詰めるというものがあります。どちらの説にも共通しているのは、靴下を詰めることで音を小さくするという点ですね。そのため、「静かにする」や「音量を下げる」という意味で使われるようになりました。
まとめると、「Put a sock in it」は、文字通り「それに靴下を詰める」という意味ではなく、「黙る」「静かにする」という意味を持つイディオムです。このフレーズを使うことで、うるさい状況を抑えたり、誰かに静かにして欲しいときに表現することができます。
この「Put a sock in it」を使って、騒がしい場面で静かにして欲しいときに活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
靴下を詰める。黙る。静かにする。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。