Ignorance is bliss.の意味や使い方|英語のことわざ・格言・イディオム#77

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このシリーズでは、英語のことわざ・格言・慣用句などを解説しています

今回のフレーズは「Ignorance is bliss」です。

「Ignorance is bliss」は、直訳すると「無知は幸福」となりますが、実際には「知らない方が幸せ」という意味になります。日本語では「知らぬが仏」とも意訳されています。

このフレーズは、知識がないことがかえって心の平穏をもたらすことを表現する際に使われます。

例えば、何か悪いことが起きた場合にその真相を知りたくないとき、「Sometimes, ignorance is bliss.(時には、知らない方が幸せだ)」というように使います。また、ある問題について詳しく知らない方が気楽でいられる場合に、「Sometimes ignorance is bliss when it comes to office politics.(社内政治については、知らない方が良いこともある)」と言うことができます。ほかにも、悪いニュースを聞くよりも知らない方が良い場合に、「He didn’t want to know the details of the accident. Ignorance is bliss, he thought.(彼は事故の詳細を知りたくなかった。知らない方が幸せだと考えた)」と言うこともできます。

「ignorance is bliss」という言葉は、イギリスの詩人であるトマス・グレイ(Thomas Gray)が、18世紀に書いた詩『イートン学寮遠望のうた(Ode on a Distant Prospect of Eton College)』に由来しています。その一節は「Where ignorance is bliss, ‘tis folly to be wise(無知は幸福、賢明は愚か)」というものです。グレイは、若者の喜びと苦悩について考察し、真実を知らないほうが時には幸福なこともあると示唆しています。言い換えれば、無知の中にも幸福が見いだせることを暗示したわけです。このフレーズはすぐに人気になり、広く使用されるようになりました。

まとめると、「Ignorance is bliss」は、文字通り「無知は幸福」という意味ではなく、知識がないことがかえって幸せや心の平穏をもたらすことを指します。このフレーズを使うことで、知らない方が良い場合や、知識がない方が気楽でいられる状況を表現することができます。

この「Ignorance is bliss」を使って、知らない方が幸せな状況を表現する場面で活用してみてください。

実際の発音もチェックしてみてください

Ignorance is bliss.
無知は幸福。知らない方が幸せ。知らぬが仏。
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