今回のフレーズは「It’s raining cats and dogs」です。
「It’s raining cats and dogs」は、直訳すると「猫と犬が降っている」となりますが、実際には「雨が激しく降る」「どしゃ降りに降る」という意味になります。
このフレーズは、非常に激しい雨が降っていることを表現する際に使われます。
例えば、突然の豪雨が降り始めたときに、「I forgot my umbrella, and now it’s raining cats and dogs.(傘を忘れちゃったのに、今は土砂降りだ)」と言うことができます。また、天気予報で激しい雨が予報されているときに、「Be careful on your way home, it’s going to rain cats and dogs tonight.(帰り道気をつけてね、今夜は土砂降りになるらしいよ)」と言うこともできます。
このフレーズの起源ははっきりしていませんが、いくつかの説があります。一つは、17世紀のヨーロッパの貧弱な排水システムに由来しているという説です。当時の排水システムは非常に脆弱で、雨が激しく降ると街中で死んだ猫や犬などの動物が流れ、まるで動物が降ってくるかのような光景が見られたとされているからです。そのほかにも、「滝、大瀑布」を意味するギリシャ語や古フランス語(catadupe)の単語が元になったという説。ギリシャ語の「cata doxa(経験や信念に反する)」という意味が転じた説。つまり、信じられないほどの、または異常な豪雨であることを意味しています。また、北欧神話などにおいて犬や狼が嵐の象徴として描かれていた説などがあります。
まとめると、「It’s raining cats and dogs」は、文字通り「猫と犬が降っている」という意味ではなく、非常に激しい雨が降っていることを指します。このフレーズを使うことで、土砂降りの雨を印象的に表現することができます。
この「It’s raining cats and dogs」を使って、激しい雨が降っている状況を説明する場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
猫と犬が降っている。雨が激しく降る。どしゃ降りに降る。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。