「内臓」は体の中の臓器全体をまとめて言う便利な言葉ですが、英語では状況によっていくつか言い方があります。
いちばん一般的なのは「internal organs」。直訳すると「内部の器官」で、医学的にも日常会話でも通じる表現です。「The doctor checked my internal organs(医師は私の内臓を調べた)」のように使います。
もっと専門的には「viscera(ヴィセラ)」という単語があります。これはラテン語由来で、医学の分野で「内臓」を指すときに使われます。ただし日常会話ではあまり耳にしないかもしれません。
カジュアルな場面では「guts」という表現もよく登場します。直訳では「腸」ですが、「内臓全般」というニュアンスでも使われます。「I felt it in my guts(内臓で感じた=直感でわかった)」のように感覚的な意味に使われたり、「to spill your guts」は「心の内をぶちまける」という比喩になったりもします。さらに「He has guts」と言えば「彼には度胸がある」という意味で、身体の内側が「勇気」の象徴になるのも面白いところです。
つまり、英語で「内臓」と言うときは、正確に言いたいなら「internal organs」や「viscera」、日常的・比喩的に言うなら「guts」と場面ごとに使い分けるのが自然です。日本語の「内臓」と同じように、英語でも体の中を表す言葉が人間の感情や性格にまで広がっているのは興味深いですね。
