「ピンク」は英語でもそのまま「pink」と言います。かわいらしい色の代表として知られていますが、実は英語では単に色を指すだけでなく、さまざまな表現や文化的な意味を持っています。
まず日常的な使い方はとてもシンプルです。「a pink dress(ピンクのドレス)」「pink flowers(ピンクの花)」のように形容詞として用いられます。もともと「pink」という言葉はカーネーションの一種の花の名前で、その色合いから色名として使われるようになりました。
比喩的な表現も面白いものがあります。「tickled pink」という言い回しは、「とても嬉しい」「大喜びしている」という意味です。直訳すると「ピンク色になるくらいくすぐられる」という不思議な表現ですが、喜びで顔が明るくなるイメージから来ています。
また「in the pink」という表現は「健康で元気な状態」を表します。現代ではやや古風ですが、手紙などで「I hope you are in the pink(お元気でありますように)」といった使い方をすることがあります。
文化的には、ピンクは女性らしさや可愛らしさの象徴とされることが多いですが、このイメージは20世紀以降に広まったものです。マリリン・モンローのピンクドレスなんかが象徴的ですね。ただ、近年では性別にとらわれずファッションや自己表現に取り入れる動きもありますね。
こうして見ると、「pink」という言葉は単なる色を超えて、感情や文化的な価値観まで映し出しています。英語で「pink」を耳にしたら、色のイメージだけでなく、その裏にある表現や文化のニュアンスにも注目してみると面白いかもしれませんね。
