日本語の「時計」は一言で済みますが、英語では使う場面によって言葉が変わります。たとえば「clock」と「watch」、どちらも「時計」と訳せますが、実は意味が少し違います。
「clock」は壁や机の上に置く大きめの時計を指します。「wall clock(壁掛け時計)」や「alarm clock(目覚まし時計)」などがその例です。一方、「watch」は腕に着ける小さな時計で、「a wristwatch(腕時計)」のように使われます。つまり、「clock」は動かない時計、「watch」は身につける時計、と覚えるとわかりやすいですね。
また、スマートフォンやスマートウォッチが普及してからは「watch」の意味も広がりました。「smartwatch」は時間を見るだけでなく、健康管理やメッセージ通知もしてくれる現代的な時計ですね。
面白いことに、「watch」という動詞にも「見る」「見守る」という意味があります。これは、昔の時計職人が時計の針を「見守る(watch)」ことから来ているとも言われます。英語では時間を「見る(look)」ではなく「watch」する、という感覚が少し残っているんですね。
表現としては、「around the clock(昼夜問わず)」や「the clock is ticking(時間が迫っている)」など、比喩的にもよく使われます。時計が時間を刻むイメージが、そのまま人生や期限の象徴として使われています。
このように「時計」を表す英語は、物理的な意味から比喩的な使い方まで幅広く存在します。何気なく使う「時計」という言葉も、英語では少し細かく分かれていて、そこに言葉の奥深さが見えてきますね。
