日本語の「全力」は、何かに思いきり取り組む姿勢を表す言葉です。英語にも似たような表現はたくさんありますが、場面によって言い方が少し変わります。
もっとも近い表現は「with all my strength(全力で)」や「with all my might(力の限り)」です。たとえば「I ran with all my strength(全力で走った)」や「She fought with all her might(彼女は全力で戦った)」のように、体力的な「力を出し切る」という意味で使われます。
一方、気持ちや努力の面で「全力を尽くす」と言いたいときは、「do my best」が自然です。「I’ll do my best(全力を尽くします)」は学校でもビジネスでもよく使われる定番のフレーズです。少しかしこまった場面では「I’ll do everything I can(できることはすべてやります)」という言い方もあります。
また、情熱や集中力をこめて何かに取り組むときには、「give it your all」という表現がぴったりです。「all」を「すべて」として、「自分の持てるすべてを注ぐ」というイメージです。たとえば「Let’s give it our all!(全力でやろう!)」と仲間を励ますような使い方ができます。
スポーツや音楽などの場面では、「at full power」や「at full speed」など、具体的な「最大限の力・速さ」を表す言葉もあります。「He played the guitar at full power(彼は全力でギターを弾いた)」のように使うと、熱量が伝わります。
つまり、英語の「全力」は一語ではなく、「do my best」「give it your all」「with all my strength」など、どんな力を出すのかによって言葉を選びます。
