「咳」は英語で「cough(コフ)」と言います。名詞としても動詞としても使える便利な単語で、「I have a cough(咳があります)」や「I’m coughing(咳をしています)」のように表現します。
日常会話では、体調の話をするときによく登場します。「I’ve had a bad cough for a week(1週間ひどい咳が続いています)」や「Do you have a dry cough or a wet cough?(咳は乾いた咳ですか? それとも痰が出ますか?)」など、病院でも使える表現です。ちなみに「dry cough(乾いた咳)」は痰の出ない咳、「wet cough(湿った咳)」は痰のある咳を指します。
また、「咳をする」という行為そのものを言いたいときは、「to cough」を使います。「He coughed loudly(彼は大きく咳をした)」や「She coughed all night(彼女は一晩中咳をしていた)」のように使われます。
咳に関する表現には比喩的なものもあります。たとえば「cough up」は「咳き込んで吐き出す」という意味から転じて、「いやいや払う」「しぶしぶ出す」というスラングにもなります。「He finally coughed up the money(彼はようやくお金を払った)」のように使われます。
さらに、軽く注意するときに「cough」や「ahem(エヘン)」の音を使うこともあります。これは「咳払いをする」という意味で、「to clear one’s throat」とも言います。人前で話す前に軽く咳払いをする場面を思い浮かべるとわかりやすいですね。
英語の「cough」は、単に体調を表す言葉であると同時に、日常のしぐさやちょっとした感情表現にも使えます。風邪をひいたときだけでなく、比喩や音のニュアンスにも注目すると、英語の世界が少し広がって感じられるかもしれません。
