日本語の「療養」は、病気やけがを治すために休んだり、静養したりすることを指します。英語では、いくつかの表現を場面に合わせて使い分けます。
もっとも一般的なのは「recover(回復する)」や「recovery(回復)」です。「I’m recovering from a cold(風邪から回復中です)」のように使うと、「療養中」の意味になります。名詞にすると「I need some time for recovery(少し療養の時間が必要です)」と表せます。
もう少し静養のニュアンスを出したいときは、「rest」や「take a rest」がよく使われます。「I’m taking a rest to get better(良くなるために休養しています)」という言い方なら、心身を休める印象が伝わります。
もし医療的なサポートを伴う場合は、「medical treatment(治療)」や「under treatment(治療中)」という表現を使います。「He is under medical treatment after surgery(手術後、療養中です)」のように言えば、入院や通院を含む少しフォーマルな言い方になります。
また、「療養所」のように場所を表すときは、「sanatorium(サナトリウム)」という単語があります。昔は結核患者などが長期療養する施設を指して使われていましたが、現代ではあまり一般的ではなく、「rehabilitation center(リハビリ施設)」や「care home(介護施設)」などが状況に応じて使われます。
つまり、「療養」という日本語は、英語では「recovery」「rest」「treatment」などの言葉に分かれて表されます。病気を治すこと、心身を休めること、その両方を含む言葉だからこそ、英語に訳すときは「どんな療養なのか」を意識して選ぶのが大切です。
