日本の春といえば「花見」。桜の下でお弁当を広げたり、友人や家族と語らったりするあの風景は、とても日本的な文化ですよね。英語には「花見」にぴったり同じ意味の単語はありませんが、いくつかの表現でうまく伝えることができます。
いちばんよく使われるのは「cherry blossom viewing」または「cherry blossom festival」です。「viewing」は「鑑賞する」という意味で、直訳すると「桜の花を見ること」。外国人観光客向けの案内などでは「cherry blossom viewing spots(花見スポット)」のように書かれています。
もう少しカジュアルに言うなら、「go see the cherry blossoms(桜を見に行く)」や「have a picnic under the cherry blossoms(桜の下でピクニックをする)」と表現するのも自然です。特に英語圏では「picnic(ピクニック)」の文化が近いため、「お花見=spring picnic with cherry blossoms」という感覚で伝えるとわかりやすいでしょう。
また、イベントとしての「花見」を紹介したいときは、「Hanami」とそのまま日本語を使うこともあります。今では「sushi」や「kimono」と同じように、「hanami」という言葉が海外でも少しずつ知られるようになっています。英語の記事などでも「The tradition of hanami in Japan is over a thousand years old(日本の花見の伝統は千年以上の歴史があります)」と書かれることがあります。
つまり、英語で「花見」を説明するときは、単語ひとつで言い換えるより、「桜を見る」「春を祝う」「みんなで集まる」といった文化の要素を添えて伝えるのがポイントです。桜の下で過ごす穏やかな時間は、言葉が違ってもきっと共感してもらえるはずです。
