日本語の「祝日」は英語で「holiday」と言います。ただし、この言葉には少し注意が必要です。英語では「holiday」の意味が国や地域によって違うからです。
まずアメリカでは、「holiday」と言えば「祝日」や「記念日」を指します。「national holiday(国の祝日)」や「public holiday(公的な祝日)」という言い方も一般的です。たとえば「Independence Day(独立記念日)」や「Thanksgiving Day(感謝祭)」は代表的なアメリカの祝日です。
一方でイギリスなどイギリス英語圏では、「holiday」は「休暇」や「旅行」という意味で使われることも多いです。たとえば「I’m on holiday(休暇中です)」や「go on holiday(休みに出かける)」という言い方が自然です。日本語で言う「休日」や「休み」に近い感覚です。
ちなみにアメリカ英語で「休暇を取る」は「take a vacation」と言うのが普通で、「holiday」はもっぱら祝日を意味します。ですから、「I have a holiday tomorrow」と言えば「明日は祝日で休み」という意味になります。
宗教や文化に関わる祝日も多く、「Christmas(クリスマス)」や「Easter(復活祭)」などはキリスト教に由来します。「New Year’s Day(元日)」や「Labor Day(労働者の日)」のように、文化的・社会的な祝日もあります。
面白いのは、英語では「Happy Holidays!」という挨拶があることです。これはクリスマスから新年にかけての期間に使う季節のあいさつで、宗教に関係なく「よい休暇を!」というやさしい意味がこめられています。
つまり、英語の「holiday」は「祝日」「休日」「休暇」といったいくつもの顔を持つ言葉です。どの意味で使われているのかは、会話の文脈で判断するのがポイントです。世界の「holiday」文化を知ると、英語の奥深さを感じられるかもしれませんね。
