「誕生日プレゼント」を英語にする際、「present」と「gift」のどちらを使うべきか迷ったことはありませんか? どちらも「贈り物」を意味しますが、そのニュアンスや語源には明確な違いがあり、使い分けることで相手への伝わり方が変わってきます。
日常会話で最もよく使われるのは「present」です。この単語の語源は、ラテン語で「目の前に(pre)ある(esse)」という意味に由来しており、「出席している(present)」と同じルーツを持っています。つまり、贈り主が相手の「目の前」にいて、直接手渡すという温かみのあるニュアンスが含まれているのです。
一方、「gift」はより広義な「贈り物」を指します。郵送で届くものや、公的な寄贈品、あるいは「神様からの贈り物」という意味で、生まれつきの才能(gifted)を指すこともあります。「Present」に比べると少しフォーマルで、贈り主と受け取り手の距離感が物理的、あるいは心理的に少し離れている場合に使われる傾向があります。
プレゼント文化に関連した現代的な用語に「regifting(リギフティング)」があります。これは「自分がもらったプレゼントを、別の人にプレゼントとして使い回すこと」を指します。もともとはアメリカのドラマで広まった造語ですが、現代では辞書に載るほど定着しています。マナー違反とされる一方で、環境意識の高まりから肯定的に捉える議論もあり、文化的な価値観の変化が見て取れます。
また、贈り物に関する有名なことわざに「Don’t look a gift horse in the mouth」があります。直訳すると「贈られた馬の口の中を覗くな」です。馬の年齢は歯の減り具合で判断できるため、「もらい物の値踏みや粗探しをするのは失礼だ」という教訓として使われます。古くから馬が貴重な贈り物であった歴史背景がうかがえます。
プレゼントを渡す際や受け取る際によく使われる素敵なフレーズに、「It’s the thought that counts」があります。「重要なのは(品物ではなく)気持ちだ」という意味です。高価なものでなくても、相手が自分のために時間を割いて選んでくれたことへの感謝を表す、英語圏らしい精神性を象徴する言葉です。
このように、英語の「プレゼント」には、単なるモノのやり取りだけでなく、「その場にいること」の価値や、相手を思いやる心が言葉の端々に込められています。次に誰かに贈り物をする際は、こうした言葉の背景も一緒に添えてみてはいかがでしょうか。
