今回のフレーズは「A bad workman always blames his tools」です。
「A bad workman always blames his tools」は、直訳すると「腕の悪い職人はいつも道具のせいにする」となりますが、実際には「下手な人ほど道具や外的要因のせいにする」という意味になります。
このフレーズは、自分の失敗や無能さを認めずに、外的な要因を理由にする人を批判する際に使われます。
例えば、プレゼンの失敗をプロジェクターのせいにした際に、「A bad workman always blames his tools.(腕の悪い職人はいつも道具のせいにするものだ)」と言うことができます。また、自己反省を促す場面で、「Instead of blaming your tools, focus on improving your skills. Remember, a bad workman always blames his tools.(道具のせいにするのではなく、自分の技量を向上させることに集中しよう。腕の悪い職人はいつも道具のせいにするものだ)」と言うこともできます。
フレーズ中の「always」は省略されることもあり、単に「A bad workman blames his tools」と言うこともあります。
このフレーズの由来は、優れた職人はどんな道具でもうまく使いこなす一方で、腕の悪い職人は自身の未熟さを道具のせいにすることが多い、という古くからの考えに由来いします。もともと古いフランスのことわざ(mauveés ovriers ne trovera ja bon hostill)でしたが、イングランドの詩人ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』で使われていることから、14世紀には英語に伝わっていたと考えられています。
まとめると、「A bad workman always blames his tools」は、文字通り「腕の悪い職人はいつも道具のせいにする」という意味ではなく、自分の失敗をほかの要素のせいにすることを指します。このフレーズを使うことで、自分の責任を認めずに外的要因に責任を押し付ける状況を批判することができます。
この「A bad workman always blames his tools」を使って、自己反省を促す場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
腕の悪い職人はいつも道具のせいにする。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。