語幹(stem)は、語形変化の基礎となる部分で、屈折しても変化しない部分にあたります。言語学習において、語幹を理解することは非常に重要です。この記事では、語幹の意味と役割についてわかりやすく解説します。
語幹とは何か?
語幹(ごかん, stem)とは、語から屈折接辞を取り除いた部分のことです。語形変化の基礎となる部分で、屈折しても変化しない部分にあたります。
たとえば、動詞「play」の場合、三人称単数形の「plays」、過去形の「played」、進行形の「playing」といった形があります。これらから屈折接辞(-s, -ed, -ing)を取り除いた「play」が語幹となります。
- play + s = plays
- play + ed = played
- play + ing = playing
語幹を理解することは、英語学習にも役立ちます。英単語を学ぶうえで、いろいろな変化形があると混乱しやすいですが、どの形にも共通する部分(語幹)を把握することで、基本的な意味がわかりやすくなります。
語幹と語根の違い
語幹(stem)と語根(root)は似た概念ですが、次のような違いがあります。
語根(Root)とは
語根とは、これ以上分解することができない語の最小単位です。つまり、単語の意味の最も基本的な部分になります。単語として単独で使われることもありますが、通常、接頭辞や接尾辞などの接辞を加えて新しい単語を作ります。
たとえば、「play(遊ぶ)」という単語は、「play」が語根です。ここに、接尾辞「-er(~する人)」を付けると「player(プレイヤー)」が作られます。また、接頭辞「re-(再)」を付けると「replay(再生する)」が作られます。
- play + er = player
- re + play = replay
語幹(Stem)とは
語幹とは、語から屈折接辞を除いた部分です。つまり、語尾変化の基盤となる部分です。
たとえば、plays, played, playingの「play」の部分が語幹となります。
また、「player」は語根「play」に接尾辞「-er」が加わった形ですが、「player」は語幹にもなります。ここに屈折接辞「-s」を加えて「players」を作ることはできますが、「play」+「s」+「er」で「playser」という形にはなりません。つまり、語幹は語根と異なり、接尾辞が含むことがあります。
- play + s = plays
- play + ed = played
- play + ing = playing
- play + er + s = players
語幹と語根の違いをまとめると以下になります。
- 語根(root):語の最小単位。語の意味の最も基本的な部分。
- 語幹(stem): 語から屈折接辞を除いた部分。語尾変化の基盤となる部分。接辞を含むことがある。
まとめ
この記事では、語幹の意味と役割について解説しました。
語幹とは、語から屈折接辞を取り除いた部分のことです。語形変化の基礎となる部分で、屈折しても変化しない部分にあたります。語幹を理解することで、基本的な意味がわかりやすくなります。言語学習を進める際には、ぜひ語幹にも注目してみてください。