普通名詞(common noun)とは、特定の名前ではなく、一般的な物や人、場所、概念などを表す名詞のことです。最もよく使われる名詞のひとつで、語彙力を高めるうえで欠かせません。この記事では、普通名詞の意味や使い方をわかりやすく解説します。
普通名詞とは何か?
普通名詞(common noun)とは、一般的な物や人、場所、概念など表す名詞のことです。特定のものを指すのではなく、同じ種類に属するもの全体を指します。
たとえば、以下のような単語が普通名詞です。
- person(人)
- book(本)
- city(都市)
- book(本)
- cat(ネコ)
- idea(考え)
これらの単語は、特定のものを指すのではなく、物事の種類を指すため普通名詞にあたります。一方、「John(ジョン)」や「Harry Potter(ハリー・ポッター)」といった単語は、特定のものを指すため固有名詞にあたります。

普通名詞の使い方や特徴とは?
普通名詞の使い方や特徴を紹介します。
① 可算名詞と不可算名詞に分けられる
普通名詞は「数えられるかどうか」によって、可算名詞と不可算名詞に分類されます。
- 可算名詞(countable noun)
apple(リンゴ)、chair(椅子)など
⇨ 数えられる
⇨ a/an や複数形(-s)を使う - 不可算名詞(uncountable noun)
water(水)、information(情報)など
⇨ 数えられない
⇨ a/an はつけず基本的に単数形のみ


② 文の構成要素として使われる
普通名詞は、文中で主語、目的語、補語として使われます。
- 主語
The cat is sleeping.
猫は眠っている。 - 目的語
I read a book.
私は本を読んだ。 - 補語
She is a teacher.
彼女は教師です。

普通名詞は最も一般的な名詞で、用途がとても広いです。
③ 冠詞や所有格と一緒に使う
普通名詞は、単体で使うことは少なく、冠詞(a, an, the)や所有格(my, your, his など)とセットで使うのが一般的です。
- I saw a movie.
私は映画を見た。 - This is my pen.
これは私のペンです。

固有名詞は、基本的に「a」や「the」といった冠詞を使いません。
普通名詞と固有名詞の違い
普通名詞と固有名詞の違いを簡単に整理しておきましょう。
普通名詞(common noun)は、一般的な人、場所、物、または概念を表す名詞です。特定のものを指すのではなく、同じ種類に属するもの全体を指します。たとえば、「cat」「boy」「book」などの単語は、特定の猫や少年、書物ではなく、物事の種類を指すため、普通名詞です。
一方、固有名詞(proper noun)は、特定の人、場所、物などを表す名詞です。たとえば、「city」はどの都市でも指すことができるため普通名詞ですが、「New York」は特定の都市を指しているので固有名詞です。
また、普通名詞は文頭でない限り大文字で始まりませんが、固有名詞は常に大文字で始まります。
普通名詞 | 固有名詞 |
---|---|
cat, boy, book | New York, Tokyo, John |
一般的な物事を指す名詞 | 特定の物事を指す名詞 |
文頭以外は大文字で始まらない | 常に大文字で始まる |
冠詞(a, an, the)を使う | 基本的に冠詞を使わない |

普通名詞と固有名詞の違いを押さえて、英語力をさらにアップさせましょう。
まとめ
この記事では、普通名詞の意味と使い方について解説しました。
普通名詞とは、特定でない一般的な人・物・場所・概念を表す名詞で、英語の基本的な語彙の中心をなしています。固有名詞とは異なり、特定のものではなく、同じ種類に属するもの全体を指します。また、冠詞や所有格とともに使い、文の主語や目的語としてのさまざまな役割があります。語彙力を高める第一歩として、普通名詞を積極的に覚えていきましょう。