英語学習者がよく迷うのが「say」と「tell」の使い分けです。どちらも「言う」という意味ですが、使い方のルールが少し違います。
まず「say」は、言った内容そのものに焦点を当てるときに使います。たとえば「He said, ‘I’m tired.’」は「彼は『疲れた』と言った」という意味で、何を言ったのかをそのまま伝えています。「say」の後には、基本的に相手は必要ありません。
一方で「tell」は、相手が必ず関わります。つまり「誰に言ったか」を明確にするときに使います。「He told me that he was tired.」は「彼は私に疲れていると言った」という意味で、「me(私に)」という相手が入っています。もし「tell」を使うときに相手を抜かすと、不自然な文になってしまいます。
シンプルにまとめると、「say」は「言葉そのもの」、「tell」は「相手に伝える」と覚えると混乱しにくいです。
ちなみにフレーズでも違いが表れます。「say hello」は「挨拶する」、「tell the truth」は「本当のことを言う」。どちらもよく使う表現ですね。
小さな違いですが、意識して使い分けることで正確さが上がります。「say」と「tell」、次に英語を使うときにぜひ試してみてください。