果物の名前、英語で言うとちょっと不思議?

スポンサーリンク

果物の名前を英語で覚えるのは、比較的やさしいと感じる人も多いかもしれません。「apple」「banana」「orange」など、身近なものが多いですよね。でも、よくよく見てみると、「あれ?」と思う表現もたくさんあります。

たとえば「pineapple」。直訳すると「松のりんご」ですが、もちろん松ともりんごとも関係ありません。昔のヨーロッパの人が、見慣れない南国の果物を「松ぼっくり(pine cone)に似たりんご(apple)」と感じて、そう呼んだのが始まりです。英語らしい素朴な名付けですよね。

「orange」もおもしろい例です。もともとはサンスクリット語の「ナーランガ(nāraṅga)」に由来し、アラビア語やフランス語を経て英語に入りました。ちなみに「orange」という単語は色の名前にもなっていますが、これは果物の方が先。つまり「オレンジ色」は「オレンジという果物の色」という意味なんです。

さらに不思議なのが「grapefruit」。ブドウ(grape)とフルーツを組み合わせた名前ですが、ブドウの仲間ではありません。房になって実る様子がブドウに似ているから、という理由でこう呼ばれるようになりました。

英語の果物の名前には、その土地の人々が初めて見たときの印象や、言葉が伝わる過程での歴史が詰まっています。ただの単語として覚えるより、「どうしてそう呼ばれるようになったのか」を知ると、記憶に残りやすくなりますし、ちょっと面白く感じられるはずです。

タイトルとURLをコピーしました