日本語の「食欲」にあたる英語は「appetite」です。「I have a good appetite」と言えば「食欲がある」、逆に「I have no appetite」と言えば「食欲がない」という意味になります。病気のときや体調を説明するときによく使われる表現です。
「appetite」は食べ物だけでなく、比喩的にもよく使われます。たとえば「an appetite for learning」と言えば「学ぶ意欲」、「an appetite for adventure」と言えば「冒険心」を意味します。つまり「強く求める気持ち」というニュアンスがあるのです。
日常的には「食欲がわく」を「It makes me hungry」と言います。おいしそうな匂いを感じたときは、「The smell of curry makes me hungry」と言うこともできます。また「whet your appetite」というイディオムもあり、「食欲をそそる」「興味をかき立てる」という意味で使われます。
さらに、英語のことわざに「Hunger is the best sauce(空腹は最高のソースだ)」というものがあります。食欲があると、どんな料理でもおいしく感じられるという意味で、日本語の「空腹にまずいものなし」と似ています。
「appetite」という言葉を知っていると、単にお腹の空き具合を伝えるだけでなく、自分の意欲や関心を表すときにも役立ちます。英語で「食欲」を考えると、心と体の両方を映す言葉だとわかるのが面白いですね。
