日本語の「緊張する」という感覚、英語ではいくつかの言葉で表せます。いちばんよく使われるのは「nervous(ナーバス)」です。「I’m nervous.(緊張しています)」と言えば、発表の前や初対面の場などでのドキドキした気持ちを自然に伝えられます。
ただし「nervous」は単に緊張だけでなく、不安や心配のニュアンスも含みます。たとえば「I’m nervous about the test.」は「テストが心配で緊張している」という感じです。単に良い意味の「ドキドキ」なら、「excited(ワクワクして)」を使うこともあります。似ているけれど方向が違うんですね。
もう少し硬い言い方では「tense(テンス)」もあります。これは「張りつめた」「ピリピリした」という意味で、人だけでなく雰囲気にも使えます。「The atmosphere was tense.(その場の空気は張りつめていた)」のように使うと、場の緊張感を表せます。
また、「get butterflies in one’s stomach(お腹の中に蝶がいる感じ)」という面白い慣用表現もあります。これは「緊張してそわそわする」という意味で、「I get butterflies before I perform.(人前で演奏する前は緊張する)」のように使われます。
他にも、「on edge(神経がとがっている)」や「stressed(ストレスを感じている)」など、状況によって近い表現はいくつもあります。英語では「緊張」に対応する一語がないぶん、心の状態をより細かく表し分けるのが特徴です。
「nervous」「tense」「on edge」は、どれも少しずつ違う「緊張」の表現です。英語で気持ちを伝えるとき、自分の心のドキドキがどんな種類なのか考えてみるといいかもしれませんね。
