「封筒」は英語で「envelope(エンヴェロウプ)」と言います。手紙や書類を入れるあの紙の入れ物ですね。
英語では、用途によっていくつかの言い方があります。たとえば普通の手紙用の封筒は「a letter envelope」、ビジネス書類を入れる少し大きめのものは「a business envelope」や「a document envelope」と言います。日本の角形封筒に近いものは「manila envelope(マニラ封筒)」と呼ばれます。「manila」はフィリピンのマニラ麻という素材からきた名前で、少し黄色っぽい紙の封筒を指します。
封筒の動作に関する表現も覚えておくと便利です。「put a letter in an envelope(手紙を封筒に入れる)」「seal the envelope(封筒に封をする)」「address an envelope(封筒に宛名を書く)」のように使います。郵送のときには「stamp(切手)」を貼るので、「Don’t forget to put a stamp on the envelope(封筒に切手を貼るのを忘れないで)」という言い方もよく登場します。
ちなみに、「push the envelope」という面白い言い回しがあります。直訳すると「封筒を押す」ですが、意味は「限界に挑戦する」「枠を広げる」。航空業界の専門用語がもとになった比喩で、日常会話でも「He’s really pushing the envelope(彼は本当に限界に挑んでいる)」のように使われます。
このように、「envelope」は単なる文房具の名前にとどまらず、英語の中でさまざまな表現に姿を変えています。手紙を出すときだけでなく、言葉の「包み方」にも少し気を配ってみると、英語の世界がもう少し身近に感じられるかもしれませんね。
