「露(つゆ)」は、英語では「dew(デュー)」といいます。「morning dew(朝露)」という表現も一般的で、詩や歌の中にもよく登場します。
たとえば、「The grass was wet with dew(草は露で濡れていた)」のように使います。「dew」は自然の湿り気をやさしく表す言葉で、英語では清らかさや静けさを連想させる響きを持っています。そのため「dew drops(露のしずく)」などの表現は、文学や詩で「儚さ」や「美しさ」を描くときによく使われます。
日本語の「露」は季節感のある言葉でもありますが、英語でも「dew」は特に朝や春を思わせる単語です。「dewy morning(露に濡れた朝)」というと、さわやかで新しい一日の始まりを感じさせます。化粧品などで「dewy skin(うるおいのある肌)」という表現を見かけることもあります。
また、「dew」とよく似た言葉に「condensation(結露)」があります。これは空気中の水蒸気が冷えてガラスや壁につく現象で、自然の露とは少し違います。たとえば「The windows are covered with condensation(窓が結露で曇っている)」のように使います。
面白いことに、「Mountain Dew(マウンテンデュー)」という有名な清涼飲料の名前も、この「dew」に由来しています。直訳すると「山の露」。自然の新鮮さや爽やかさをイメージして名づけられたそうです。
英語の「dew」は小さく静かな存在ですが、どこか詩的で、朝の空気や自然の息づかいを感じさせる言葉です。日本語の「つゆ」と同じように、英語でもその一滴に、静かな美しさが込められているのかもしれませんね。
