動作動詞(action verb)とは、動作や行動を表す動詞のことです。英語では、「run(走る)」や「eat(食べる)」のような日常的な行動を表現するために使われます。この記事では、動作動詞の意味や使い方についてわかりやすく解説します。
動作動詞とは何か?
動作動詞(action verb)とは、動作や行動を表す動詞のことです。「行う」「作る」「走る」など、物理的・精神的な動作全般を表します。
たとえば、以下の動詞が動作動詞に該当します。
- run(走る)
- eat(食べる)
- write(書く)
- speak(話す)
- play(遊ぶ)
動作動詞を使った文の例もいくつか見てみましょう。
- She runs every morning.
彼女は毎朝走る。 - We ate lunch together.
私たちは一緒に昼食を食べた。 - He wrote a letter to his friend.
彼は友達に手紙を書いた。

これらの文では動作動詞(run, ate, wrote)が、主語の行動を表現しています。

動作動詞と状態動詞の違い
英語の動詞は大きく分けて2種類あります。それが、動作動詞と状態動詞です。
- 動作動詞(action verb)
⇨ 動作や行動を表す
⇨ 進行形にできる
例:run, eat, write - 状態動詞(stative verb)
⇨ 状態や感情を表す
⇨ 進行形にできない
例:be, know, love
動作動詞は行動を表すため進行形(ing形)にすることができます。一方、状態動詞は基本的には進行形にすることができません。その理由は、状態というものが継続的な要素も含んでいるためです。

動作動詞と状態動詞の両方で使われる動詞
動作動詞と状態動詞の両方で使われる動詞もあるので、補足しておきます。
たとえば、「think(思う)」は通常は状態動詞として使われます。状態動詞は、物事の状態や存在を表し、通常は進行形(be + 動詞の-ing形)を使わないことが多いです。たとえば、「I think this is a good idea.(私はこれが良いアイデアだと思う)」のように、静的な考えを表現するときに使います。
ただ、「I am thinking…(私は~を考えている)」という進行形を使う場合は、動作動詞として使われます。進行形は、動作が現在進行中であることを示すため、ここでは「考えている」という具体的な行動を指しています。たとえば、「I am thinking about what to have for dinner.(夕食に何を食べるか考えている)」という文では、考えるという行為が強調されています。
動作動詞は進行形(〜ing形)で使われる
動作動詞は、進行形(be動詞+動詞のing形)にすることで、「~している」という継続的な動作を表すことができます。
- I am reading a book now.
私は今、本を読んでいる。 - She is singing a song.
彼女は歌を歌っている。 - They are playing soccer.
彼らはサッカーをしている。
状態動詞(be, know, loveなど)は基本的に進行形にはなりません。たとえば、「I know the answer.」といいますが、「I am knowing the answer.」とはいいません。この点が動作動詞と状態動詞の大きな違いです。

状態動詞が進行形にできない理由は、状態というのが一時的ではなく継続的なものだからです。
よく使われる動作動詞の例
ここではよく使われる動作動詞の例をいくつか紹介します。
No. | 単語 | 例文 |
---|---|---|
1 | go 行く |
I will go to the gym after work. 仕事が終わったらジムに行きます。 |
2 | come 来る |
Please come here now. 今すぐここに来てください。 |
3 | run 走る |
She is running to catch the bus. 彼女はバスに間に合うように走っている。 |
4 | walk 歩く |
They walk to school in the morning. 彼らは朝学校まで歩いて行きます。 |
5 | eat 食べる |
I eat lunch at noon. 私は正午に昼食を食べます。 |
6 | drink 飲む |
I drink coffee every morning. 私は毎朝コーヒーを飲みます。 |
7 | sleep 眠る |
I sleep for eight hours each night. 私は毎晩8時間寝ます。 |
8 | speak 話す |
He speaks Spanish fluently. 彼はスペイン語を流暢に話す。 |
9 | talk 話す |
She is talking to her friend on the phone. 彼女は電話で友達と話している。 |
10 | watch 見る |
He has been watching his favorite show all afternoon. 彼は午後ずっとお気に入りの番組を見ている。 |
そのほかのよく使われる動作動詞は、以下の記事で例文と一緒に紹介してます。

前述しましたが、動作動詞と状態動詞の両方の意味を持つ動詞もあるので注意が必要です。
たとえば、「see」は「会う」という意味の場合は動作動詞ですが、「見える」という意味の場合は状態動詞になります。また、「feel」は「触る」という意味では動作動詞ですが、「感じる」という意味では状態動詞になります。

動作動詞は目に見える「動き」を、状態動詞は変わらない「状態」を表すのがポイントです。

まとめ
この記事では、動作動詞の意味と使い方について解説しました。
動作動詞とは、主語の行動や動作を表す動詞で、日常的に頻繁に使われます。また、状態動詞とは異なり、進行形(ing形)にすることができます。英語を学ぶ際は、動作動詞と状態動詞の違いにも注目してみてください。