今回のフレーズは「Two sides of the same coin」です。
「Two sides of the same coin」は、直訳すると「同じコインの両面」となりますが、実際には「表裏一体」「二面性」という意味になります。
このフレーズは、一見対立するように見える2つの要素が、実は密接に関連していること表現する際に使われます。
例えば、成功と失敗は「Two sides of the same coin(同じコインの両面)」と言えます。なぜなら、成功するためには失敗を経験することが避けられないからです。また、愛と憎しみも「Two sides of the same coin」であり、感情の強さという点で密接に関連しています。そのため、「Success and failure are two sides of the same coin.(成功と失敗は表裏一体だ)」や「Love and hate are often two sides of the same coin.(愛と憎しみはしばしば表裏一体だ)」のように言うことができます。
「Two sides of the same coin」という表現は、文字通り、コインが物理的に表と裏の2つの面を持っていることから生まれたと考えられています。しかし、物事の二面性という考えは古くから存在します。そのルーツは、おそらく紀元前5世紀頃の古代ギリシャの哲学者プロタゴラスにまでさかのぼることができます。プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」という言葉で知られ、物事の価値は人によって異なるという相対主義的な思想を唱えた人物です。その後、18世紀頃には英語圏でも「Two sides of the same coin」という表現が使われ始め、現在でも二面性を表す言葉として広く用いられています。
まとめると、「Two sides of the same coin」は、文字通り「同じコインの両面」という意味ではなく、対立するものや異なる特徴を持つものが、実際には密接に関連していることを指します。このフレーズを使うことで、物事の複雑さや相互関連性を表現することができます。
この「Two sides of the same coin」を使って、相反しているものが相互に依存している場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
表裏一体。二面性。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。