今回のフレーズは「Haste makes waste」です。
「Haste makes waste」は、直訳すると「急ぐと無駄が生じる」となりますが、実際には「急がば回れ」という意味になります。
このフレーズは、急いで物事を行うとミスが増え、結局は時間や労力の無駄になることを表現する際に使われます。
例えば、急いで仕事を終わらせようとしてミスをしてしまった場合、「I should have taken my time. Haste makes waste.(時間をかけるべきだった。急ぐと無駄が生じる)」と言うことができます。また、料理を急いで作った結果、材料を無駄にしてしまった場合にも「I ended up wasting ingredients because I was rushing. Haste makes waste.(急いでいたせいで材料を無駄にしてしまった。急ぐと無駄が生じる)」と言うことができます。
「Haste makes waste」の起源は、急いで物事を進めると注意が散漫になり、結果的に時間や資源を無駄にするという考えに基づいています。つまり、効率を追求しすぎると、逆に非効率になってしまうことを警告しています。同様の概念は古代から存在し、例えば、紀元前1世紀頃の『知恵の書』にも見られるそうです。このフレーズは16世紀に英語で初めて登場し、ジョン・ヘイウッドの1546年のことわざ集でも紹介されています。関連する表現には「More haste, less speed(急ぐほどゆっくりと)」などがあります。
まとめると、「Haste makes waste」は、文字通り「急ぐことは無駄を作る」という意味ですが、急がずに慎重に進めることが最終的には効率的であることを指します。このフレーズを使うことで、何かを急いで行うことのリスクや、慎重に進めることの重要性を表現することができます。
この「Haste makes waste」を使って、物事を急いで進める際に注意を促す場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
急ぐと無駄が生じる。急がば回れ。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。