今回のフレーズは「If the cap fits, wear it」です。
「If the cap fits, wear it」は、直訳すると「帽子が合うなら、かぶりなさい」となりますが、実際には「その通りなら受け入れなさい」という意味になります。
このフレーズは、批判や指摘が自分に当てはまる場合、それを認めて受け入れるべきだという状況を表現しています。
例えば、ある人が批判された際に、「If the cap fits, wear it.(それが事実なら認めなさい)」と言うことができます。または、「If you think that criticism applies to you, then if the cap fits, wear it.(その批判が自分に当てはまると思うなら、受け入れなさい)」と言うこともできます。
「If the cap fits, wear it」の起源は16世紀にさかのぼります。もともとはイングランドの神学者であるリチャード・フッカー(Richard Hooker, 1554-1600年)が、「if the cloak fits(マントが合うなら)」と言ったことに由来しています。17世紀に入ると、イギリスでは「clock」が「cap」に変わり、現代の形になりました。ちなみに、アメリカ英語では「cap」を「shoe」に変えた「If the shoe fits, wear it(もし靴があるなら履きなさい)」が一般的です。どちらにせよ、「それが事実に適しているなら認めなさい」という意味を伝えています。
まとめると、「If the cap fits, wear it」は、文字通り「帽子が合うなら、かぶりなさい」という意味ではなく、批判や指摘が事実なら、それを受け入れることを指します。このフレーズを使うことで、批判を素直に認める態度を表現することができます。
この「If the cap fits, wear it」を使って、批判や指摘を受け入れる場面で活用してみてください。
実際の発音もチェックしてみてください
帽子が合うなら、かぶりなさい。その通りなら受け入れなさい。
このシリーズでは、さまざまなことわざ・格言・慣用句・イディオムなどを紹介して解説しています。